“ホルムルアルデヒド漬け白菜”に中国人も吃驚…「毒ギョーザ」「下水油」の悪夢再来に専門家は「氷山の一角でしょう」 韓国では“中国産キムチ”パニックに

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中国産白菜は日本でも販売

 さらに中国の主要ネットメディア「澎湃新聞」は「“ホルムアルデヒド白菜”は今回が初めてではなく、過去10年にわたって類似事例が繰り返されてきた」と報じた。

「中央政府も動き、白菜など腐敗しやすい野菜について全国的な抜き取り検査・市場調査を行うことを発表しました。日本のメディアも中国国民の動揺を伝えています。フジテレビは上海市内の青果市場で白菜を次々と破棄する様子を撮影し、8月25日のニュース番組などで放送しました。市場の店員が『白菜が全く売れなくなった』と取材で答えたほか、市民も『白菜は絶対に買わない』と語気を強めました。(註1)さらに中国だけでなく韓国でも大騒動に発展しています。韓国ではキムチの自国生産量が年53万トンありますが、それだけでは足りないので中国産を年31万トン輸入しているのです。さっそく韓国政府は検査を開始しており、『現時点で検査した輸入白菜からはホルムアルデヒドは検出されていない』と発表しました」

 日本では厚生労働省が時事通信の取材に対し「中国政府を通じて確認中だが、現時点では日本への輸出は確認されていない」と回答している。(註2)

 しかしインターネットの通販サイトを調べてみると、意外なほど中国産白菜を使った商品が表示される。

「毒粉ミルク事件」では乳幼児が死亡

 中国産キムチもそうだが、冷凍食品の「水餃子」や、冷凍野菜の「カット白菜」や「刻み白菜」も販売されているのだ。ただし業務用が中心であり、中国産であっても“ホルムアルデヒド白菜”が含まれていない可能性はある。

『ピークアウトする中国 「殺到する経済」と「合理的バブル」の限界』(文春新書:梶谷懐氏との共著)などの著書で知られるジャーナリストの高口康太氏は、中国を取材して「月刊文藝春秋」や「ニューズウィーク日本版」に寄稿するほか、中国を中心とした新興国のニュースサイト「KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)」を運営している。

 高口氏は「率直に申し上げて、『久しぶりに目にしたニュースだ』というのが最初の感想でした」と言う。

「2000年代の中国では『毒食品=有害食品』の問題が相次いで発生し、特にネットメディアでは『社会』や『政治』と同じように、ニュースの“ジャンル”として扱われたほどでした。野菜に大量の農薬が付着しているというのは中国国民の常識で、野菜を食べる時は農薬を落とす専用の洗剤で洗ったり、『1時間は水に漬けろ』と言われたりしたものです。飲食店の排水口などから出た油を濾過し、食用油として再発売する『下水油』も話題になりました。当時の中国では飲食店で外食する際に“マイ調味料”と“マイ油”を持参して、『これを使って調理してほしい』と頼むお客さんもいたほどです」

 高口氏は「さらに2000年代の中国で『食の安全』が不安視された原因の一つに、有害な粉ミルクが相次いで見つかったことも挙げられます」と指摘する。

 2004年には安徽省阜陽市で粗悪な粉ミルクによる「大頭娃娃」事件が発覚、乳幼児に深刻な栄養障害が生じ、死者も出た。さらに2008年にはメラミン混入粉ミルク事件が起き、約30万人の乳幼児が健康被害を受け、6人が死亡している。

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