別居婚を続けていたら、深夜0時に妻のマンションから上司が出てきた…「僕はピエロだな」屈辱の40歳夫がとった行動

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ひょっとしたら娘は…

 ただ、上司と里緒さんを「共有」するのは、なんとも納得がいかなかった。里緒さんは、それほど上司への執着が強かったのか。周りの同僚たちはみんな知っていたのだろうか。まるで自分がピエロだなと思った。屈辱は人を頑なにする。

「僕は浮気というものはしたことがなかったんです。二股をかけたこともない。それは潔癖でありたいというわけではなくて、めんどうだから。嘘をついたり取り繕ったりするのが苦手だし。考えれば里緒は、計画的なタイプだから、そのあたりもうまくやれるのかもしれませんけど」

 ひょっとしたら娘は上司の子かと疑ったが、そこまでは考えたくなかった。

 ずっと話せないまま時間がたったが、その間、里緒さんは「尻尾を出さなかった」という。「あの日はただ里緒に会いにきただけなのかもしれないと僕も、記憶を塗り替えようとしていました。そして半年ほどまえ、その上司が別の女性とホテルに入っていくのを偶然、見てしまったんです」

上司を問いただすと…

 翌日、浩樹さんはかつて直属の上司だった彼を社内でつかまえ、時間を作ってほしいと頼みこんだ。その日、ふたりは小料理屋の個室で対峙した。

「先日、ホテルへ行ったのは誰だと聞いたら、『それはプライベートだから話せない』と。里緒とはどうなっているのかと言うと『もともと個人的な関係はない』と言い張る。あの日、どうして家に来たのか聞いても、本当にあのころは知り合いがいたんだと。わかった、里緒に電話すると言ったら、ようやく観念したみたいでした」

 あっさり不倫関係を認めて頭を下げてくれれば、そのまま帰るつもりだった。許せる話ではないが、今さらふたりを責めてもどうにもならないからだ。だがその上司は、観念したように見えて、まだ自分をさらすことはしなかった。

「里緒とは遊びだったと言い張ったんですよ。きみには悪いが、もともと自分は離婚するつもりはなかった、プレイを楽しんでいただけだって。プレイって何だよって話ですよね。里緒には仕事もアッチも教え込んだんだよと。子どもを生んだ里緒に急に興味をなくし、里緒からは連絡が来ていたがいっさい会わなかった。あのとき里緒の部屋へ行ったのは、里緒が『今日中に会えなかったら死ぬと言ったからだ』って。里緒はそんなことを言う女ではない。すごくバカにされているような気がしてだんだん怒りがわいてきて……。ついには上司を一発殴って退場しました」

 そんな卑劣な上司ではないと思い込んでいた自分にも腹が立った。里緒さんに妙な同情がわいた。

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