死球、報復疑惑、そして馬乗りに…パ・リーグの“暴れん坊助っ人”が起こした大乱闘の顛末

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ラロッカの肘打ちも許されるべきではない

 そして、不穏な空気が流れるなか、事件はさらに過激な第二幕を迎える。

 マウンドに戻った清水は、次打者・ローズへの初球に胸元への直球を投じた。これが大乱闘の呼び水となる。

 内角攻めにカチンときたローズは、捕手の里崎智也に「危ないじゃないか」とクレームをつけた。ラロッカの行為に腹を立てた清水が報復で内角攻めをしたと疑心暗鬼に陥ったのかもしれない。

 これに対し、里崎は「全然危なくない」と反論したが、この一言が平常心を失ったローズの怒りを倍加させる。

 直後、ローズはスパイクで打席の砂をならす仕草をしながら、里崎に向けて砂をまき散らしたあと、返球しようと立ち上がった里崎を両手で突き飛ばすようにして襲いかかった。

 さらに仰向けに倒れた里崎の上に馬乗りになって殴りかかったことから、おっとり刀で両軍ナインが飛び出し、本塁付近で乱闘になった。

 混乱のなか、オリックス・ディーバス打撃コーチがロッテ・高橋慶彦走塁コーチを羽交い絞めにするなど、当事者以外もバトルモードに突入した。

 約6分の中断後、良川昌美球審はローズとディーバス、高橋両コーチに暴力行為で退場を宣告して試合再開。ローズは通算11度目の退場となった。
「ローズがカッカしていた。審判4人で確認したところ、ローズのほかにディーバスコーチと高橋コーチにも暴力行為が見られたので退場処分とした」(良川球審)

 だが、高橋コーチは「オレは75番(ディーバスコーチ)に首を絞められただけ。まったく手を出していない」と納得しかねる様子だった。

 ユニホームが破れるほどの暴行を受けた里崎は「むち打ちみたいな感じ。もう少しでストライクの球。あのボールを『危ない』と言うなら、打席には立てないし、理解に苦しむ」とローズを非難した。

 良川球審も「里崎は挑発的な言葉を言ったように聞こえなかった。怒るような球でもなかったと思う」と擁護した。

 ロッテ・バレンタイン監督も「乱闘騒ぎは起こるべきものではなかった。ラロッカの肘打ちも許されるべきではない」と怒り心頭だった。

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