死球、報復疑惑、そして馬乗りに…パ・リーグの“暴れん坊助っ人”が起こした大乱闘の顛末

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 2007年7月17日のロッテ対オリックス戦。千葉マリンスタジアムの本塁付近で、タフィ・ローズと里崎智也が激しく衝突した。ローズが里崎を突き倒して馬乗りになり、両軍ベンチから選手、コーチが一斉に飛び出す大乱闘へと発展した。【久保田龍雄/ライター】

再び乱闘劇の主役に

 しかも、突然始まった騒動ではない。前日から続いた死球、この試合で起きたラロッカと清水直行の一件によって、両軍の間にはすでに一触即発の空気が漂っていた。
 2000年代以降のプロ野球で起きた印象的な乱闘劇を振り返る企画。今回は、NPB史上最多の退場回数を記録した“退場王”ローズと、ロッテの正捕手・里崎が激突した一戦を取り上げる。

 近鉄、巨人、オリックスに在籍したローズは、来日後の13年間でNPB史上最多の退場回数14回を記録した。このほか、近鉄時代の2002年にはオープン戦でも1度退場している。

 14回中11回は、ストライク判定に抗議しての退場だったが、重大な暴力行為による退場も2度あった。

 近鉄時代の2003年5月21日の西武戦では、5回にチームメイトの中村紀洋が青木勇人から死球を受けた直後、ローズは直接の当事者ではない一塁走者だったにもかかわらず、背後から不意打ちする形で青木に体当たり。頸椎ねん挫、後頭部打撲、右足関節ねん挫で全治約1週間のケガを負わせ、罰金30万円と出場停止2試合の処分を受けている。

 その後、巨人を経て、一度は現役引退を表明しながら、2007年にオリックスにテスト入団。2年ぶりにNPB復帰を果たしたローズは、7月17日のロッテ戦で再び乱闘劇の主役となる。

 事件の伏線となったのは、初回、オリックスの3番・ラロッカがロッテの先発・清水直行から左肩に死球を受けたことだった。

 ラロッカは前日の同一カードでも初回に小林宏之から死球を受けたばかり。この日の試合前に小林が謝罪に来ると、「肘だから大丈夫」と言いながら、自身の頭を指差し、「ここへ来たら、アングリーだ(怒る)」と警告していた。

 皮肉にも試合開始早々、2戦連続で初回に死球を受けたラロッカは直後、怒声を発し、肘の防具を叩きつけたが、事を荒立てることなく一塁に向かった。

 だが、1対0の3回に先頭打者として一ゴロに倒れると、一塁ベース後方でカバーに入った清水と交錯した際に、背後から報復とも思える肘打ちを背中にガツーンと食らわせた。

 清水は当然「バックチャージは一発退場もの」と激怒。白井一行一塁塁審も「後ろからの危険な行為だったので」とラロッカを厳重注意したが、清水は怒りの表情でラロッカをにらみつけ、一触即発のムードとなった。

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