辺野古事故で刑事告訴された同志社国際高校 教員が有罪になる可能性は? 「まだ生徒の心の傷は癒えていない」

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教師らの法的責任

 学校が生徒や保護者への説明に及び腰な理由は何か。先の社会部記者が指摘する。

「小型船を利用した辺野古沖視察は23年に始まりました。同志社国際高校の西田喜久夫校長が、同じく事故で死亡した金井創船長の提案を受け入れたものです」

 武石さんの父が自身の考えや思いをつづるウェブサイトには、西田氏と金井氏の関係に触れた箇所がある。

〈事故当日、(中略)視聴した学校側の記者会見の中で、亡くなった金井船長のことを「牧師」「先生」という呼称で校長が呼ぶことに私は違和感を覚えました〉

「小型船での視察が学校トップの西田校長の肝いりで始まり、その校長は金井氏を“先生”と呼ぶほど、二人は近い関係にあった。これらが災いし、かねて教職員らは校長に意見を具申できずにいたようです」

 この点について、第三者委員会の渡辺委員長は会見で「(金井氏が)高校生の研修旅行に関わるのは適切だったとは言い難い」と断言。更に学校の組織風土を「反対意見を言いにくい雰囲気があった」としていた。

 7月13日、武石さんの両親は西田校長や学年主任、引率の担当教員、さらに小型船を運航していた活動家ら計11人を刑事告訴した。とくに教師らの法的責任はどこまで問えるのだろうか。

 学校現場の問題に詳しい、小杉法律事務所の大澤健人弁護士が解説する。

「罪状は業務上過失致死傷罪で、焦点は“小型船が転覆する可能性を予見できたか”、できたなら“転覆回避のためにどんな具体的対策を取れたか”です。全ての決定権を持つ校長には監督責任がある一方で、学年主任や引率担当者らは、より多くの現地情報を知り得る立場にあった。起訴された場合、どちらの罪が重いと判断されるかは公判次第ですが、仮に有罪になれば、立場によって拘禁刑か罰金かなど量刑に濃淡が出るでしょう」

 生徒と保護者の不信は、強い怒りに変わりつつある。

週刊新潮 2026年8月13日・20日号掲載

ワイド特集「打ち上げ花火」より

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