過去には靖国参拝をしないと「相手がつけあがる」と強気発言も…高市首相が“終戦の日”に参拝見送り 識者は「信念というより“保守票が欲しかっただけ”と批判されても仕方がない」

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「私の信仰心は変わりません」

 記者から靖国参拝について質問されると「国策に殉じられ自分たちの祖国を守ろうとした方に敬意を表し続けることは希望するところだ」と回答。首相になっても参拝を続けるとの考えを改めて示した。

 その後、高市氏はBS日テレの「深層NEWS」に出演。やはり靖国参拝について質問されると「私にとっては大切な場所でありますし、私の信仰心は変わりません」と変わらぬ信念を披露した。

 この「深層NEWS」には政治アナリストの伊藤惇夫氏がゲストとして出演。高市氏に直接、A級戦犯合祀問題に関する見解などを質問している。ちなみに番組はYouTubeの「日テレNEWS」チャンネルで現在も視聴することが可能で、高市首相の靖国参拝を考える上で重要な“資料”となっている。

 改めて伊藤氏に取材を依頼すると、「番組で高市さんが『首相になっても靖国神社に参拝する』と断言したことを鮮明に記憶しています」と振り返る。

「ところが実際は、8月15日の参拝を見送ったわけです。発言と行動が一致しなかったわけですから、そうなると『あの発言は一体、何だったのか?』と改めて考えざるを得ません。そして思い浮かぶのは、『やはり高市さんは真性の保守政治家ではなかったのだな』という結論です」

永久に参拝できない首相

 伊藤氏は「厳しい表現をすれば“偽装保守”ということになるでしょう」と言う。

「高市さんの政治家としての歩みを振り返ると、やはり『安倍さんの歓心を得ようとして保守政治家としてのスタンスを意識した』という点が浮かび上がります。2024年の総裁選で靖国参拝を公約に掲げたのも、保守政治家としての信念を披露したというよりは、自民党の保守票が欲しかったからだ、と批判されても仕方ないと思います」

 昨年11月の国会で、高市首相は「中国による台湾有事が発生した場合、日本の存立危機事態になり得る」と答弁した。

 伊藤氏は「もし台湾有事の発言がなければ靖国神社に参拝できたのか、高市さんに質問してみたいですね」と言う。

 時事通信は高市首相が参拝を見送った理由として「中国との関係悪化」だけでなく「韓国との友好維持」も報じている。

 隣国との関係が悪化している場合だけでなく、良好であっても参拝できないのなら、高市首相は永久に靖国神社へ参拝できないことになる。

 高市首相は靖国以外でも“国民的な議論”を巻き起こしている。7月に成立した改正皇室典範の問題だ。

 伊藤氏は“高市政治”の本質を考えるにあたり、外交姿勢に注目する。特に“安倍外交”と比較すれば、彼女の本質が見えてくるという。

 後編【8月15日の靖国参拝を見送り、皇室典範改正は大急ぎ…高市首相の“矛盾”について識者は「安倍首相と比較するとその差は歴然」と指摘】では、高市首相の本質についてお伝えする──。

デイリー新潮編集部

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