「目ん玉くり抜くぞ!」と脅し、独居房は「写真集」まみれ…凶悪死刑囚たちの知られざる「獄中生活」 身の回りの世話をした元受刑者が証言

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まったく反省していない

 その1人が、「埼玉愛犬家連続殺人事件」の関根元死刑囚(71)。ペットショップを経営、前妻と共謀し、93年に4人を殺害してバラバラにした凶悪犯である。

「関根は、自分に便宜を図ってもらおうと、必ず衛生夫を手なずけようとするのです。私もしょっちゅう“何か食べたいものはない? 買ってあげるからさあー”“大丈夫、親父(=刑務官)には言わないからさあー、君が好きだからあげようと思うんだ”などと言われました。別の衛生夫には、“俺には隠し財産がある。それを君に託す”などと書かれている手紙を渡したこともあるくらい。しかしこの誘いに乗らないと彼はキレる。先輩の衛生夫を“箸で目ん玉くりぬくぞ!”などと脅したこともありました。だから、関根はフロアの最大の要注意人物。房の中で作業をする際、刑務官には“あいつが動く時は気を付けろ!”“背中を見せる時はよく注意しておけ!”と言われたものです」

 アメとムチで人を意のままにコントロールしようとする。関根の本性は、外界にいた時から何ら変わっていないように見える。

「関根はまったく反省なんてしていません。事件について“俺はミンチにしただけだ。他にも加担したヤツがいる”なんて言っていましたし、もちろんハッタリだとは思いますが、“他にもバレていない殺人がある”と言っていたことも。とにかく、自分を大きく見せ、周囲を思い通りに操ろうと考えている人間でした」

房は臭くて仕方がない

 罪と向き合わないという点においては、「池袋通り魔殺人事件」の造田博死刑囚(37)も同様であった。“ウォーむかついた! ぶっ殺す!”――99年、池袋の東急ハンズ前で突如叫び、包丁と金槌で路上の2名を殺害した造田も、ここでその時を待つ身だ。

「造田は何もしゃべらず、下を向いて一日を過ごしています。“お茶要りますか?”と聞いても、やや間を置いて手でバッテンの合図をするくらいで、私は彼の声を一度も聞いたことがありません。また、汚くてどうしようもない人間で、シャツも洗濯しないから、白いシャツが真っ黄色になってしまっているんです。トイレも絶対に流さないので、房は臭くて仕方がない。一言で言えば廃人同然の人物で、扱いにくさでは、フロアで屈指でした」

写真集が平積みに

 ひたすら欲望に従順な者もいた。とりわけ印象に残った1人が、オウム真理教の早川紀代秀死刑囚(64)だったという。

「早川はただのスケベ親父。写真集を大量に購入し、房に平積みにしていました。しかも、彼が買うのは、『バチェラー』『東欧の妖精』などという、東欧や北欧、ロシアの女性が写ったものばかりだったのです」

 事件の前は、教団の武装化のため、しばしばロシアを訪れていた早川。その時にそちらの“趣味”も生まれたのだろうか。

「彼は読むための本と、保管するための本を、必ず1冊ずつ購入するのです。だから写真集が畳から50センチほどの高さになるまで溜まった。フロアでは、半年に一度、房を引っ越す『定期転房』を行います。その際、荷物を移動するのは僕らの仕事なのですが、早川は前と後で少しでも置く位置がズレると、すぐに怒る。そんな些細なことでよく怒鳴られたものでした」

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 この記事の掲載から13年の歳月が流れた。上記の関根は2017年に東拘で病死、翌2018年には、麻原彰晃ら他のオウム真理教幹部たちと共に、早川に死刑が執行されている。一方、造田は未だに拘置所内で生活している。今でも同様の暮らしぶりを続けているのだろうか。

後編】では、オウムの別の幹部たちの生活ぶりや、執行が行われた日の死刑囚たちの様子について詳述する。執行の日、死刑囚フロアに響き渡った「音」とは――。

デイリー新潮編集部

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