「自衛隊員や報道カメラマンのフリをして泥棒を…」 500万円分の預金通帳を盗まれた高齢女性が明かす被害 「外出が怖くなり、避難所にも行けない」

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「500万円分の預金通帳が……」

 最高気温が連日30度台、その上40度を超える日まで記録した異常気象の夏を、被災地は乗り越えられるのか。さらに、倒壊した家を狙う「火事場泥棒」も発生しており……。

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 現地を訪れた本誌(「週刊新潮」)
記者が気温39度の炎天下で取材を始めると、1時間歩き回っただけで、持参した500ミリリットルのペットボトル飲料を5本余り消費してしまった。最初の一口で半分以上を飲み干すが、少し歩けばめまいが起こる気がして落ち着かない。

 深刻なことに、被災者は熱中症を防ごうにも、家屋が全壊・半壊した状況においてははなから、エアコンの効いた室内で猛暑を避けるもなにもない。いつまた余震で崩れるかもしれない家に住めないなら、向かう先は避難所だが、こうした時に横行するのが火事場泥棒である。

 鍵が壊れた主不在の家に狙いを定める不届き者が、やっぱり現れたのだ。

「地震が起きてから3日目の早朝、自宅近くのJR鹿児島本線・有佐駅前で物資の配給があって、それをもらうために家を空けていた時に盗難に遭いました」

 と話すのは、八代市内に住む高齢女性(81)。

「夫に先立たれて一人暮らししていますが、地震で玄関扉が壊れ施錠できなくなっていたんです。その時は、どうせすぐ戻るからと、貴重品を入れている青い手提げ袋を居間に置きっぱなしにしてしまった。家を留守にして1時間ほどで帰宅しましたが、その手提げ袋がなくなっていたんです」(同)

 なんと盗まれた袋の中には、500万円分の預金通帳と財布、マイナカードなどの身分証や携帯などが入っていたというのである。

「家中を探し回ったら、寝室に青い手提げ袋だけが中身を抜き取られ捨てられていた。自衛隊だか警察だかを名乗る男が、身分証も見せず近隣をウロウロしているという話を聞いていたので、なりすまし強盗にやられたと思いました」(同)

「外出が怖くなり、避難所にも行けない」

 すぐさま彼女は警察に通報し、預金口座は停止して事なきを得たという。

「警察官が防犯カメラを設置してくれましたけどね。そのことがあってから、もう無施錠で外出するのは怖くなって、避難所にも行けなくなりました」(前出の被害女性)

 同じ町内では、他にも被害に遭った家があった。

 さる地元住民によれば、

「この辺りは全壊の家が多いので、窃盗や空き巣をしている男がいるという話が広まっています。僕の知り合いにも、家を空けている間に数十万円の現金を盗まれた方がいます。被害に遭ってからは、空き巣が怖くて自宅から離れられず、この酷暑なのに避難所へ涼みに行けないそうです」

 地震直後から数日間は停電が続き、夜ともなれば真っ暗な中を怪しげな男たちが徘徊していたそうだ。

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