「中国人にボコボコにされ、ビルの6階から突き落とされた」 「闇バイト」 トクリュウの使い捨てにされた悲惨すぎる実態 募集時の約束は「月収300万円」も、組織に入った瞬間、「お前たちは…」
「お前たちはだまされた」
カンボジアの空港についた後、先の30代男性は「片言の日本語を話すカンボジア人に連れられて車両で移動」、20代女性も「カンボジア人が車で迎えに来ていて、リクルーターと一緒に拠点に向かった」と、いずれも送迎付きのVIP待遇で、犯罪拠点に向かったと述べた。
が、その後、「上位者」たちは豹変したという。
「拠点は、シアヌークビル(カンボジア南部のリゾート地)の中の、カジノなどが入っている豪華なビルの15階あたり。事務所に到着した後、50代のチンピラ風の日本人から『お前たちはだまされたんだよ。ここで1年間働いてもらう』と言われました。私が命じられたのは、架け子の見習いです。架け場には、各デスクにiPadとイヤホンが設置してあり、自動的に電話がかかるシステムになっていました。そこに日本人が30名ほどいて、1日14時間も電話をかけ続けていた。見張り役が架け子の背後を歩いて監視し、居眠りした場合は罰金を徴収、2度目からはスタンガンを当てていた」(30代男性)
20代女性も、厳重な警戒体制を明かす。
「拠点は高い塀に囲まれた建物で、塀の一番上には有刺鉄線が巻かれていました。セキュリティーは厳しく、ドーベルマンのような番犬もいたほどです。拠点の中には、コンビニや食堂、火鍋屋、ゲームセンターなどがあった。その中の6階建てのホテルの一室で生活するように命じられました。朝は午前7時にホテルの隣の建物にある架け場に出勤し、午後3時まで仕事を行った。勤務日は平日でしたが、休みが一日になったり、休憩時間が削られることもあったりしました」
ヤクザも加担していて…
現場は恐怖が支配していたという。
「架け子」として従事した60代男性は、
「中国人が社長、台湾人や日本のヤクザも加担していて、どう見ても逃げ切れない状況でした」
と証言。
別の20代男性に関しては、拠点から、日本にいる母親と通話した際の証言がある。
「母親が息子とビデオ通話をした際、息子が複数名の中国人らしい男たちから脅しを受けている様子が画面に映った。その2日後、息子から母親に電話があり、『中国人数名からボコボコにされ、6階から突き落とされた』『病院に入院している』などの被害を訴えた。息子は腰椎骨折していた」
【後編】では、「闇バイト」が拠点脱出の際に味わった恐怖について詳述する。悲惨な環境に置かれた「闇バイト」たちの報酬額の“衝撃の安さ”とは――。
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