今や国民的俳優!「VIVANT」が話題の「堺雅人」が“発見”された「社会派映画」 “未曽有の大事故”をめぐって奔走する若き日の熱演

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独特のセリフ習得法

 7月26日にTBS系で堺雅人(52)主演のドラマ「VIVANT」第2シーズンがスタートした。初回の平均世帯視聴率は、7月スタートの民放各局の連続ドラマではダントツの18.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録した。

「『VIVANT』の成功で、地上波ドラマもNetflixなどの動画配信サービス並みの予算と手間暇をかければ、高視聴率を獲得できることが証明されてしまいました。今作は年末までの2クール放送で、このままトップを独走するのではないでしょうか」(民放ドラマスタッフ)

 同局の「半沢直樹」シリーズ、そして「VIVANT」前作の大ヒットで、今や日本を代表する主演俳優となった堺。その飛躍の背景には、本人のたゆまぬ努力がある。

「後に中退することになる早稲田大学第一文学部に入学し、演劇研究会に所属。その頃からすでに才能の片りんを見せていたそうです。現在は、独自の発声法によるセリフの覚え方を習得し、ほとんどセリフをかまないことを、『VIVANT』で相棒役を務めた阿部寛さん(62)らも証言しています。また、堺さん本人が出演番組で明かしたところによると、前作では途中から自衛隊の“別班”に所属していることが判明する展開だったため、それに合わせて身体を鍛え始めたそうです。さらに主人公・乃木憂助の別人格を演じる際には胸を張り、乃木本人は肩を丸めるようにして演じ分けていたとか。そして、第2シーズンでは、なんと10カ国語のセリフを操るというから驚きです」(放送担当記者)

 堺は大学中退後、大手芸能事務所に所属して俳優デビューを果たしたものの、しばらくは鳴かず飛ばず。そんな中、04年のNHK大河ドラマ『新選組!』で、新選組総長・山南敬助役を演じ、一躍注目を集めた。

「今では当たり前のように長ゼリフをこなしていますが、『新選組!』の頃から、その片りんは見せていました」(同)

各賞に輝いた映画

 そして、大河出演から4年後の08年、堺が数々の映画賞で助演男優賞を受賞することになる代表作「クライマーズ・ハイ」が公開される。

『半落ち』『64(ロクヨン)』などで知られる横山秀夫氏(69)の同名小説を原作に、2025年12月に亡くなった原田眞人監督が映画化。横山氏が上毛新聞社記者時代に遭遇した1985年8月12日の日航ジャンボ機墜落事故を題材に、架空の地方新聞社を舞台として、未曽有の大事故に挑む新聞記者たちと、それを束ねるデスクの奮闘を描いた。

 同作はすでに05年にNHKでドラマ化されており、主人公の地方紙デスク・悠木役を佐藤浩市(65)、部下で県警記者クラブキャップの佐山役を大森南朋(54)が演じている。

「全150分・2回に分けて放送されたNHK版の方が原作には忠実でした。一方、映画版は145分という上映時間の中で、“見せ場”をつくるため、ストーリーや登場人物の設定に変更を加えていました。しかし、興行収入は11.9億円を記録。重いテーマを扱った社会派作品としては十分なヒットでした」(映画業界関係者)

 映画版では堤真一(62)が悠木役で主演。堺は佐山を演じ、佐山とタッグを組んでスクープを追う記者・玉置役を尾野真千子(44)が務めた。さらに悠木の上司役を遠藤憲一(65)、会社を牛耳る社長役を山崎努(89)が演じ、、田口トモロヲ(68)、皆川猿時(55)、でんでん(76)ら実力派が脇を固めた。

「堺さんが最初に登場するのは新聞社のエレベーターのシーン。携帯電話のない時代。いつでも公衆電話で電話できるように、ポケットの中で10円玉をじゃらじゃらさせ登場。社長と対峙し、なぜデスクへの昇進を望まず、生涯一記者を貫こうとする悠木を慕うのかを問い詰められると、『やんちゃな記者を飼っている地方紙ってカッコよくありません?』と、自らの思いをぶつけ、してやったりという表情を浮かべます。その直後、記者クラブへ戻ると日航ジャンボ機墜落事故発生の一報が入る。佐山は前のめりになって悠木に現場入りを志願します」(映画担当記者)

 佐山とともに現場へ向かった記者・神沢を演じたのは、堺と同じく当時はまだ無名だった滝藤賢一(49)。後に『半沢直樹』第1シーズン(13年)で、堺演じる半沢の親友役として再共演を果たすことになる。

「泥だらけになって山を登った佐山と神沢ですが、締め切りが早く、電話で悠木に送った原稿は結局紙面に間に合わない。その翌日、憔悴しきって出社した佐山は、悠木をまるで親の敵を見るような形相で問い詰めます。しかし、その後に悠木と語り合い、記事を書き終えた時には、まるで別人のように穏やかな表情を見せる。一方の神沢は精神を病み、社外へ飛び出した末に車にはねられて命を落とします。このくだりは原作とは異なる映画版オリジナルの展開でした」(同前)

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