今や国民的俳優!「VIVANT」が話題の「堺雅人」が“発見”された「社会派映画」 “未曽有の大事故”をめぐって奔走する若き日の熱演

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感動のシーン

 その後、佐山は悠木の命を受け、玉置とともに事故原因をスクープするため奔走する。

「県警キャップとして裏取り取材には絶対の自信を持つ佐山。終盤では事故調査委員会メンバーの宿泊先に潜入し、一発勝負の裏取りに挑みます。その場では終始、無感情で冷静沈着。得た情報と直感を悠木に伝え、新聞の締め切り直前という極限状態の中、記事を掲載するかどうかの最終判断を悠木に委ねます。大仕事を終えた後の表情には、充実感とともに不安をにじませていました。その後、社長に紙面を叱責されオフィスから去り車に乗り込もうとする悠木に対し、入手した犠牲者の遺書を淡々と読み上げるシーンは泣かせます。演技がうまい俳優だとは思いましたが、後にここまでの名優へと成長するとは正直、想像していませんでした」(同前)

 堺はこの作品などの好演が認められ、「第33回報知映画賞」、「第51回ブルーリボン賞」、「第82回キネマ旬報ベスト・テン」などの助演男優賞、「第32回日本アカデミー賞」の優秀助演男優賞などを獲得。俳優として大きくステップアップを果たすことになった。

 今年で事故の発生から41年。事故の記憶を風化させないためにも、そして今や日本を代表する俳優となった堺雅人の原点ともいえる熱演を見るためにも、「クライマーズ・ハイ」は今こそ見てほしい1本である。

デイリー新潮編集部

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