【福岡県議“カツアゲ疑惑”】「日本で一番悪い男」蔵内議長の地元で進む“ドン包囲網” 辞職でも圧し掛かる“総事業費200億円”負の遺産とは

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“蔵内離れ”が顕著

 実を言うと、地元では弥吉議長も“蔵内派”と言われていた。

「2023年に20年ぶりの対立候補が出て、蔵内さんが選挙戦を戦わざるを得なくなった際、弥吉議長は蔵内さんの応援に回りました。弥吉議長に限らず、市議の大半が蔵内派と言われたお膝元の筑後市議会で意見書が全会一致で可決されたのは、異常事態と言っても過言ではありません。それだけ“蔵内離れ”が急速に進んでいるということです」

 蔵内氏の所属する福岡県議会においても、自民県議団の若手県議8人が7月27日に意見書を県議団会長に提出している。金銭授受問題の第三者委員会の設置等を求める内容だ。

 当の蔵内議長は7月23日、全国都道府県議会議長会の会長として首相官邸にて高市早苗首相と面会した。面会後に取材を受けた蔵内氏は、金銭授受問題の話題は出なかったとして、「(高市首相に)頑張れというような目で見て頂いたと思う」と発言。同時に、なぜか笑みを浮かべながら「ネットで炎上して日本で一番悪い男が蔵内勇夫だと言われている」と自ら語っていた。

「高市首相との面会後、余裕があるともとれる言動をしていた蔵内議長ですが、地元では着々と“蔵内包囲網”が固められつつあります。7月29日に蔵内氏の選挙区で対立候補が県議選への出馬を表明しており、仮に蔵内氏が来春出馬しても落選は濃厚と見られている。蔵内議長には、2016年に福岡6区の衆院補選に出馬し落選した息子の謙氏がいますが、もし謙氏を出馬させても蔵内さんの息子というだけで票が入るわけがありません」

大き過ぎる「負の遺産」

「9月までに諸問題をまとめ、県議会を前進させるのが私の役割」として、自身の進退について明言を避けている蔵内氏だが、「蔵内議長の辞職」などを求める市民グループの署名活動も始まっている。

「県民の蔵内氏の辞任を求める声は日に日に増しており、“9月まで持たないだろう”という見方も強くなっています。しかし、たとえ蔵内さんが辞任したとしても、金銭授受問題や高額の海外視察のほか、蔵内さん肝いりで進められたワンヘルス事業をどうするのかという問題が依然として残ります」

 今年4月から世界獣医師会長も務める蔵内議長は、人と動物の健康や環境の問題に対する包括的な取り組みである「ワンヘルス」事業を服部誠太郎福岡県知事と共に進めてきた。

「巨額の予算がついた蔵内議長肝いりのこの事業も批判の的になっています。3億円以上が投じられた『ワンヘルスモニュメント』のある県営筑後広域公園のような完成済のものだけでなく、現在進行形で工事が進んでいるものもあります。県内のみやま市に2027年開設予定の研究拠点『ワンヘルスセンター』は、総事業費が200億円の規模で着工しており、蔵内さんの残した“負の遺産”はあまりにも大き過ぎます」

デイリー新潮編集部

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