初回視聴率は断トツでもプロが「VIVANT」に感じた“一抹の不安” 「スケールは壮大だがストーリー展開は…」

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スケールは大きいが

「今回、脚本には複数の脚本家がシーンごとに関わる、最近流行りのチームライティングというやり方が用いられています。複数の脚本家が1話ごとに担当するやり方や、みんなで話し合って揉んで揉んで作り上げるというやり方もありますが、いずれにしろ主人公である乃木という人物の物語、その物語で何を見せたいかといったドラマの核、コアになるところの情動や人間味みたいなものがあまり感じられません。とにかく視聴者を飽きさせないために、本筋を見せないまま場所だけをコロコロ変えていく」(碓井氏)

 今回の本筋は何なのだろう。

「初回を見る限り、今回のミッションを端的に言ってしまえば、拉致された別班メンバーを探せ!ということにあるようです。バルカ共和国の周辺国などがノアの方舟がたどり着いたというアララト山伝説と共に出てくるので、今回も非常にスケールが大きく見えます。ついでに言えば、別班を拉致した輸送機が各国に到着したことを示すコンピュータ画像は、スティーヴン・スピルバーグが『インディ・ジョーンズ』で用いた手法を思い出しました。しかし、なんだかスケールは大きいものの、肝心の物語は同僚を探すという内々の話になってしまう」(碓井氏)

 スケールは大きい割に話は小さいということか。

「ムダにデカいですね。羊頭狗肉、張り子の虎とも言えるわけですが、日曜劇場で異例の2クールも放送するわけですから、そうなってもらいたくはありません。前シーズンでは自衛隊の別班や警視庁の公安部外事課という正体不明の世界観、さらに、毎回どんでん返しもありました。予測を覆す展開があったからこそ、視聴者には何が起きているのかよく分からなくても、なんだかワクワクするという楽しみ方もあり、ネットでは考察という楽しみ方も生まれました。だからこそ視聴率も尻上がりに伸びていった。ですから、一刻も早く乃木に新たなミッションを与えてほしいですね。今のままでは、しばらくは見なくてもいいかなと思えてしまいます」(同前)

 初回が最高視聴率とならないためにも……。

デイリー新潮編集部

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