「宝塚女優のよう」で注目の県警本部長は「女性初の警視庁公安部長」も

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えん罪をめぐる事案でも注目

 福井県警は8月7日付の人事異動を発表。増田美希子本部長(49)は離任することになった。増田本部長といえば、華々しい経歴と宝塚女優のような風貌から「宝塚本部長」などと呼ばれメディアに大きく取り上げられたこともあるエリート官僚。2025年4月25日に就任してから1年3か月の任期だったが、この間、えん罪をめぐる事案でも注目された。離任の背景を探る。

 増田氏は東京・共立女子高から東大を経て2000年に警察庁に入ったキャリア官僚で、兵庫県警で警備部外事課長、警察庁警備局警備企画課理事官、在カナダ日本国大使館一等書記官、警察庁長官官房企画官兼警察庁警備局外事情報部外事課理事官などを歴任した。

 華々しい経歴と宝塚女優のような風貌から、”宝塚”本部長などと呼ばれたこともある。東京から福井県警にやって来た際にはメディアにも大きく取り上げられた。

 が、福井への赴任から4か月後の2025年8月、県警察本部で行われた記者会見で増田氏は緊張した面持ちで深々と頭を下げていた。

もう1つのえん罪

 1986年に福井市で中学3年の女子生徒(当時15歳)が殺害された事件をめぐって懲役7年が確定して服役した前川彰司さんが刑期を終えた後に再審請求した件で、今年7月、名古屋高裁金沢支部は無罪の判決を言い渡した。

 事件発生から39年が経って前川さんの無罪、つまりえん罪が確定。その謝罪会見に増田氏は「何か重要なことがあるといつも身につける黒のスーツに白ブラウス」の勝負服で臨んだという。立場上、頭を下げざるをえなかったわけだが、むろん、このえん罪そのものには増田氏は関与していない。

 むしろ、近年注目されたもう1つのえん罪とはいささか縁がある。機械メーカー「大川原化工機」の事案だ。社長らが軍事転用可能な噴霧乾燥機を無許可で輸出したとする外為法違反の疑いで逮捕され、元顧問が勾留中に胃がんが判明したが保釈されることなく死亡。社長らから国家賠償請求訴訟を起こされ、2025年6月、捜査の違法性を認め、国と東京都に賠償を命じた高裁判決が確定。警視庁の捜査幹部らが処分された。

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