「大人に会いたい!」という専業主婦の切実な願い 子どものいない50代男性がランチの相手になって考えたこと
小学校低学年の子どもを専業主婦として育てている女性から「切実な願い」を聞いている。それは「大人と会いたい!」だ。彼女は現在、8歳・5歳・4歳の男子三兄弟の子育てに奔走している。夫が仕事をして家計を支え、彼女が子育ての面で家庭を支えている。言うまでもなく子どもは常に目が離せないもの。だからこそ、外出も思うようにできない。
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彼女にとってつかの間の休みに、筆者は時折、「大人に会いたいんです! 会えませんか?」と誘われる。といって、別にこれは不倫とかそういった話ではなく、私はフリーランスで時間に自由がきき、突然の誘いにも対応可能な大人というだけで、声をかけていただいているのだ。【中川淳一郎(ネットニュース編集者)】
実に尊いことをしている
一緒にいる間、彼女は日々の生活で溜まった鬱憤を私に話し、1時間半程のランチを終えた後「ありがとうございました。気分が晴れました」と帰って行く。
こうした姿を目にすると、子ナシの自分には「実に尊いことをこの人はしている!」と思えてしまう。もちろん子ナシという選択をした自分と、3人の子持ちの彼女は、互いに自分なりの選択をしただけだ。とはいえ、間接的であっても彼女の人生に役に立つことができれば、と考える。
子育てをする彼女にとって「大人と会いたい!」という気持ちはかなり切実だ。まだ幼い子どもとの会話は当然ながらテーマも限られるし、ほとんどの場合、親の側が聞き手になり、盛り上げ役にならざるをえない。大人同士のように意味の通じる会話ばかりでもないだろうし、「なんでそうなの?」「あれって何?」と質問責めにされることもしばしば。
また、子どもとだけ接していると自分が社会から隔絶された気持ちにもなるようだ。自分と同世代の人々が仕事人としてバリバリ活躍している中、オムツを替えたり、洗濯や掃除などに絶えまなく時間を使っている。こうなると「私は成長できているのだろうか……」と考えてしまうのかもしれない。
ここからは子ナシで好き放題生きている52歳男からの感謝である。
そうした葛藤を抱く気持ちは分かる。だが、そんな必要はない。子どもを育てるということは、将来的には「億」単位のプラスを社会にもたらす、立派な行為に他ならないからだ。
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