千鳥ノブも「吉田はバラエティを引き締めてくる」 37歳・女性芸人の“唯一無二”の立ち位置

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カーネーション・吉田

 お笑いコンビ・カーネーションの吉田結衣(37)が、バラエティ界で急速に存在感を高めている。「ロンドンハーツ」「アメト――ク!」などの人気番組に相次いで出演し、先輩芸人を相手にしても臆することなく、ハキハキと正論や苦言を口にする姿が注目を集めている。【ラリー遠田/お笑い評論家】

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 吉田が「相席食堂」に出演した際、MCを務める千鳥のノブが、彼女の冷静すぎる態度に苦言を呈し、「吉田はバラエティを引き締めてくるのよ」と発言したことも話題になり、今では「引き締める女」という独自のポジションを確立しつつある。

 吉田が世間に注目されるようになった最初のきっかけは、2025年の「キングオブコント」だった。この番組に吉田本人は出演していなかったのだが、お笑いコンビ・レインボーの池田直人が彼女をモデルにした仕切りたがりの女性芸人を演じるコントを披露したことで、SNSなどで吉田のことが話題になり、一躍時の人となった。

 その後、徐々にバラエティ番組にも出るようになり、安定した話術と物怖じしないキャラクターが評判になり、どんどん仕事が増えていった。

 吉田の芸人としての売りは、単に気が強いことではない。番組の中で曖昧に処理されかけたことや、出演者が何となく笑って流そうとしていることを見つけると、それを見逃さず、明快な言葉で指摘する。

 声がよく通り、発音が明瞭で、発言の着地点もはっきりしているため、吉田が口を挟むと、その場にピリッとした空気が流れる。これこそが彼女の「引き締め芸」である。

 しかし、本当に気まずい状況になるわけではない。一瞬だけ緊張感のあるムードになるものの、それがバラエティ番組の本来の明るく楽しい感じとはあまりにも不釣り合いであるために、ギャップによる笑いが生まれる。そこで共演者がツッコミをいれたり、本人がたたみかけるように言葉を重ねたりすることで、その笑いが増幅されていく。

 従来のバラエティ番組では、司会者がこのような役割を担うことが多かった。話が脱線したときに軌道修正をしたり、ボケが弱ければ厳しく処理したりすることで、番組全体の秩序を守るのが司会者の仕事だった。

 ところが吉田は、自分が司会ではなくてもその役割を遂行する。相手の芸歴や立場に過度に配慮せず、「それは違う」「今の言い方はおかしい」と正面から言う。場を和ませるような優しいことを言ったり、自分を卑下して笑いを取ったりせずに、まっすぐに言葉を放つ。その芸風には圧倒的なオリジナリティがある。

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