マンションの「宅配ボックス」に巨額のカネが…警視庁特捜課が暴いたトクリュウの新手口「空ロック」とは? “国家公務員宿舎”の宅配ボックスが悪用されたケースも

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「日本警察が本気」の意味

 同時に組織の抜本的な改革も実施。首都・東京での暴力団対策のため平成十五年に設置していた組織犯罪対策部を廃止し、刑事部に統合した。警視庁OBはこう吐露する。

「かつて刑事の花形の一つとされた“マル暴デカ”が所属した捜査四課の名前を返上させてまでして、鳴り物入りで発足した組対部が、二十年間で歴史に幕を下ろしたことの意味は大きい。暴力団の衰退でソタイ(組対)も役目を終えたということ。時代の流れを感じるが、トクリュウという新たな脅威の前に郷愁に浸っている場合ではない」

 警視庁では装いを新たにした刑事部に、トクリュウの上層部や中核人物の検挙とビジネスモデルの解体に特化した450人体制の特別捜査課も新設。“空ロック”の悪用を暴いたのは、この特捜課であった。警視庁は、生え抜き捜査員で編成したこの特捜課と、全国から精鋭100人を集めたT3を2枚看板と位置付けている。

 前出の警視庁OBはこう力説する。

「警視庁が1つの課に500人前後の捜査員を集中させたのは、国家の威信をかけた東京サミット妨害を狙い、極左過激派集団が起こした昭和61年の迎賓館迫撃弾ゲリラ事件を受けて公安1課が600人近くまで大増員されて以来のこと。現場の現役諸君には『警視庁が本気ということは、日本警察が本気なのだ』ということを、トクリュウの連中に骨の髄まで分からせて欲しい」

岡本純一(おかもと・じゅんいち)
ジャーナリスト。特捜検察の捜査解説や検察内部の暗闘劇など司法分野を中心に執筆。月刊誌「新潮45」(休刊中)では過去に「裏金太り『小沢一郎』が逮捕される日」や「なぜ『東京高検検事長』は小沢一郎を守ったか」などの特集記事を手掛けた。

デイリー新潮編集部

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