20年の恋を貫いた結果…余命半年の妻は面会拒否、息子からは「ろくな死に方しない」 47歳夫の「こっちも覚悟の上だった」
【前後編の後編/前編を読む】14歳年上の人妻教師に恋した中学生 「男として認められた」8年かけて思いを告げるまで
新藤琢己さん(47歳・仮名=以下同)は、中学時代、新任の数学教師・麻由美さんに恋心を抱いた。近づきたい一心で成績を伸ばしたものの、麻由美さんは14歳年上で、しかも新婚だった。中学卒業後も思いを断ち切れず、さらに妊娠を知って琢己さんは深い喪失感に沈んだ。その後、大学浪人時代に通った予備校で、講師になった麻由美さんと再会。距離を縮めた琢己さんは、家庭の問題を抱える彼女へ長年の思いを告げる。すると麻由美さんは泣き出し、二人の関係は静かに形を変え始めた。
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【前編を読む】14歳年上の人妻教師に恋した中学生 「男として認められた」8年かけて思いを告げるまで
麻由美さんは琢己さんに「好き」という言葉は出さなかった。だがどれほど彼を愛おしく思い、大事に考えながら生きてきたかは伝えてくれた。
就職してひとり暮らしを始めた。仕事に慣れるにつれ、彼は麻由美さんと共に生活することを夢見るようになった。それほど突飛な話ではないはずだとも思った。
「だけどある日、彼女から『夫が転勤することになった。もう会えない』と言われました。僕ら、別れ際の握手しかしていない関係でした。僕も泣いたけど、彼女も泣いていた。子どものためにしかたがないのと彼女がつぶやいたとき、『子どもはきっと両親の険悪な雰囲気をわかってると思う』と言ってしまいました。当時、彼女のひとり息子は、たぶん10歳くらいだったのかな。もう少ししたら、僕のように年上の女性に恋をするかもしれないとも言った。脅しのように聞こえたかもしれません。だからこそ、私はあなたと離れなければいけないのと言われました」
それ以上は押せなかった。当時、25歳だった彼も、10歳の息子の父親として生きていけるのかと問われると自信はなかったが、彼女が望むなら、息子とフランクにつきあってみせるとも思っていた。兄弟のように過ごせばいいのではないかと。だが彼女は悲しそうに首を横に振った。
失恋後に出会った芙実さん
彼女のいない人生が訪れた。仕事だけはきちんとしているつもりだったが、あるとき上司に呼ばれて「最近、やる気が見えない」と叱られた。きみには期待していたのに、もっときみらしさを発揮してほしいとも言われた。
「僕は好きな女性を失って、半分、死んでるんですと言いました。上司はしばらく黙っていましたが、『冷静なところと、そういう情熱をもっているところがきみのいいところだ』と言いだして。全然わかってないと思ったけど、大人はそう見るんだろうなとも感じましたね」
その上司に飲みに誘われ、引き合わされたのが芙実さんだった。きれいな人だった。心もきれいで穏やかだった。同い年だったが話を聞くときの表情が「自分のすべてを受け入れてくれるような菩薩顔」だったそうだ。惹かれたというより、「すがりたくなった」と彼は言う。
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