愛子さまを「二級皇族」扱い 皇室典範改正で強いられる「いびつな生活」とは
女性皇族への敬意を欠いている
一方で、ご公務は引き続き担われていくため、
「“ご公務をこなしていただければそれで結構”といった、まるで『公務要員』であるかのように見なされる恐れもあります。こうした措置は、女性皇族への敬意を欠いていると言わざるを得ません」(河西氏)
象徴天皇制に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授も、
「皇族というのは公務員ではありません。そのご公務は国民統合の象徴として国民と触れ合い、励ますためになさっているものであり、単なる仕事としての公務ではないのです。今回の改正案では、女性皇族を『女性公務員』にしてしまうような制度設計が見込まれます。あたかも芸能人のように皇族の名声だけを利用するといった手法は、いかがなものでしょうか」
「悲劇のヒロイン」に……
また、前述した(2)の「養子」についても、少なからず懸念が生じているという。
政府は今回、「立法府の総意」では触れられていなかった安定的な皇位継承策について、「養子のもとに生まれた男子は皇位継承資格を持つ」旨を改正案に盛り込んだ。これが野党から「だまし討ち」などと批判を受けたのだが、宮内庁OBで皇室解説者の山下晋司氏は、
「養子に入った人の身分は『王』です。現行法では15歳以上の『王』『内親王』『女王』は、本人の意思があり皇室会議で認められれば皇籍から離脱できることになっています。ところが改正案では、この養子は対象から除外されることになっている。皇室に入ってしまうと、出たいと言っても出られません」
これには先の河西氏も、
「王であるにもかかわらず、皇室から離れられない皇太子のような扱いになっています。つまり養子で入ってくる男系男子は、既存の王よりも身分が上の存在であるということで、養子本人の意思によらず後戻りできない仕組みにしてしまっている。極端な例ですが、その養子に関し、以前の小室圭さんのようにネガティブな話題が報じられたとしても離脱できないのです」
そして、こう言うのだ。
「国民から、『そのような養子より愛子さまの方がいい』といった声が上がったところで、はねつけられる制度になっています。なぜなら、『皇太子に準じる養子の方が内親王より身分が高い』ためです。『住民基本台帳に載っている愛子さまは一般人に準じた扱い。だから天皇にはなれません』と言われれば、覆すことは難しいでしょう」
愛子さまの置かれるお立場は難しくなるといい、さる皇室ジャーナリストも、
「ご結婚後、いびつな生活を余儀なくされる愛子さまを『悲劇のヒロイン』と捉える世論が高まっていくことも考えられます。そこから国民の分断が深まれば、天皇が国民統合の象徴ではなくなってしまいます」
そう危惧する。
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