巨人が打てない…テコ入れで解消しない貧打線、クリーンアップの奮起が必須だ 大勢は投球の基本をもう一度かみしめよ【柴田勲のコラム】

  • ブックマーク

大勢は投手としての基本がなっていない

 本来なら8回のマウンドを担うはずの大勢がダメで田中瑛が代役となった。

 大勢は3試合連続で失点があり、6月28日のDeNA戦では2点リードの8回に1点を奪われて、イニング途中で救援を仰いだ。いまは7回だ。

 大勢は投手としての基本がなっていない。ただ力任せに投げている。行き当たりばったり投法だ。球威で押せると思っているのだろう。制球力がアバウトだ。いくら球威があってもベルト周辺にきたら打たれる。おまけに先頭打者への四球や暴投だ。

 ライデル・マルティネスにしてもあれだけの投手でありながら基本に忠実だ。常に外角低め、内角低めを意識して投げている。見ている者にはわかるし、それが伝わってくる。

 大勢は打たれると「あれっ」という感じで首を傾げているがわかっていないのか。

 確かに田中瑛はマウンド度胸もいいし、得意のシュートも武器になっている。だけど8回を任せるのは荷が重いと思う。いまは一時的な措置だろう。大勢は投球の基本をもう一度かみしめてマウンドに上がってほしい。

最低でも2勝1敗で勝ち越しを

 繰り返すが巨人は投手陣が頑張っていてこそのいまの位置だ。竹丸和幸はかわいそうだよ。頑張って試合を作っても打線の援護がない。

 7日からは東京ドームに阪神を迎えての3連戦だ。第1戦は巨人・戸郷翔征、阪神・高橋遥人が先発する。前回5月22日からの3連戦では同じ東京ドームで3タテを食っている。再現はゴメンだ。なんとしてでも勝ち越してほしい。

 そのためにも打線よ、クリーンアップよ、もっと奮起しろだ。

(記録などは6日現在)

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。