高市首相に飛び交う「数の暴力」「答弁拒否」批判…“空転する国会”で垣間見えた「安倍元首相」との決定的な違い 「安倍政権で問題解決に奔走したのは…」

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安倍元首相と高市首相の違い

 中傷動画問題などで首相を厳しく追及していた立憲民主党の杉尾秀哉参院議員は、国会空転となった事態について次のように指摘した。

「やっぱり一にも二にも、(原因は)高市首相の問題だ。維新を(連立与党に)つなぎ留めたいから、定数削減法案と「副首都」創設法案の審議を(野党欠席のまま)強引に始めた。一方で、集中審議にも党首討論にも応じないのはおかしい」

 自民党内に「首相の気持ちを変えるしかない。説得するしかない」(幹部)との声が上がる中、首相は外遊先のインドからの帰国後、ようやく集中審議などに応じる意向を示したようだ。

 インド出発前、記者団に「国会から出席の求めがあった時には、出席して誠実に答弁してきた。今後もその方針に変わりはない」と語っていた。さすがにここは審議に応じるしかないと判断したのだろう。杉尾氏は高市氏をどう見ているか。

「安倍晋三元首相と高市首相は似たところがあるが、一つ違うのは、安倍さんの回りには人がいた。官房長官に菅義偉さん、副長官に杉田和博さんがいて、危機管理やスキャンダルといった問題は、回りの人が対応した」

「参院の関係で言えば、吉田博美さん(元自民参院幹事長)に安倍さんは全幅の信頼を置いていたし、『参院のドン』だった青木幹夫さん(元自民参院議員会長)も安倍政権を支え、首相秘書官の今井尚哉さん(現内閣官房参与)も付いていた。首相官邸と自民党との関係はしっかりできていた。今、高市政権は党との関係もしっかりできていないし、何よりも官邸の中で、高市首相は孤立している。最大の問題はそこだ」

麻生副総裁が藤原道長になる日

 皇族数確保に向けた皇室典範改正案。実は麻生太郎・自民党副総裁は寛仁親王妃信子さまの実兄にあたる。もし信子さまが養子を迎え、養子に男児が生まれた場合、皇位継承権を持つ可能性がある。

 これに中道の野田佳彦前共同代表は麻生氏について、ネット番組で「いくらなんでも、藤原道長じゃないか」と語った。

第2回【「衆院解散だってあり得る」は本当か? 国会空転も「高市首相」にモノが言えない自民党…「いまの野党が相手なら自民党は負けない」に透ける焦り】では、自民党内部では強気な姿勢を見せるグループだけでなく、高市首相に冷ややかな視線を送るグループも存在していることを詳しくお伝えする──。

村田純一(むらた・じゅんいち)
1986年、時事通信社入社。90年から政治部。海部政権で首相番。平河クラブで自民党の小渕恵三幹事長、小沢一郎竹下派会長代行らを取材。民社党、公明党を担当後、羽田政権、村山政権で首相官邸を取材。96年経済部で経団連など財界担当。97年政治部に戻り、山崎拓政調会長番。選挙班長、防衛庁担当などを経て、2001年8月からワシントン特派員。05年2月帰国。外務省キャップ、政治部次長、福岡支社長などを経て20年7月より時事総合研究所代表取締役。23年6月より現職(時事総研研究員兼務)

デイリー新潮編集部

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