マイケル自伝映画はなぜ日本でもヒットしたのか? “世界的ミュージシャン”を“名優”が演じても「ボヘミアン・ラプソディ」以外に大ヒットが見当たらない“伝記映画”の謎
ヒットを狙うにはどうしたら?
例えば、ホイットニーなら映画「ボディーガード」(92年)の主題歌「オールウェイズ・ラブ・ユー」、エルトンなら「YOUR SONG」、エルヴィスなら「好きにならずにいられない」など、現在でも歌い継がれている名曲がある。しかし、それらをリアルタイムで聴いていたファン層は40代後半以上が中心。一方、「ボヘミアン~」のフレディがボーカルを務めていたクイーンやマイケルは、若年層にも楽曲が浸透している。
「『ボヘミアン~』が大ヒットした18年以降は、邦画の集客が好調な一方で洋画が苦戦する“邦高洋低”の傾向が年々強まっています。その影響で、洋画の配給会社も伝記映画に以前ほど潤沢な宣伝費を投じられなくなっているのです。つまり、『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットしたからといって、同じような伝記映画を製作・公開すれば成功する時代ではなくなりました。取り上げられるアーティストの知名度だけではなく、宣伝規模や市場環境も大きく左右するようになったのです」(映画業界関係者)
しかも、ここまで海外のレジェンドアーティストを題材にした伝記映画は、主要どころをほぼやり尽くした感があり、今後、新たなヒットを狙うのであれば、これまで映画化されていない人物を選ぶ必要がある。
「例えば、90年代に『U Can't Touch This』で世界的なブームを巻き起こし、日本でも絶大な人気を誇りながら、その後は自己破産を経験するなど波瀾万丈の人生を歩んだラッパー、M.C.ハマー(64)あたりは、有力な題材になるのではないでしょうか。栄光と転落、そして再起というドラマ性も十分で、日本の観客にも受け入れられる可能性があります」(同)
果たして、2匹目のドジョウはいるか?
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