マイケル自伝映画はなぜ日本でもヒットしたのか? “世界的ミュージシャン”を“名優”が演じても「ボヘミアン・ラプソディ」以外に大ヒットが見当たらない“伝記映画”の謎

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そうそうたる顔ぶれが……

 まず、英のミュージシャン、エルトン・ジョン(79)の「ロケットマン」(19年)。エルトン役を演じた英の俳優、タロン・デヴィッド・エガートン(36)が、同作で「第77回ゴールデングローブ賞」の主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞した。

 そして米の歌姫、ホイットニー・ヒューストンの半生を描いた「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」(22年)。ホイットニー役は、人気シリーズの1作「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」(19年)で知られる英の俳優、ナオミ・アッキー(33)が演じている。

“キング・オブ・ロックンロール”ことエルヴィス・プレスリーを描いた「エルヴィス」(同)では、エルヴィス役を演じたオースティン・バトラー(34)が、「英国アカデミー賞」や「ゴールデングローブ賞」の主演男優賞を受賞した。さらに、レゲエの先駆者となったジャマイカのミュージシャン、ボブ・マーリーの「ボブ・マーリー:ONE LOVE」(24年)の主演は英の俳優、キングズリー・ベン=アディル(40)が務めている。

 16年に歌手として初めてノーベル文学賞を受賞したボブ・ディラン(85)の半生を描いた「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」(25年)では、若き名優、ティモシー・シャラメ(30)がディラン役を熱演。「第97回アカデミー賞」の主演男優賞にノミネートされたが、20代のうちに主演男優賞に2度ノミネート(もう一作は「君の名前で僕を呼んで」17年)されるのは、ジェームズ・ディーン以来70年ぶりの快挙となった

 ……と、まるで「ボヘミアン・ラプソディ」に続けとばかりに伝記映画が続々と製作・公開されたが、結局、日本国内でヒットの目安とされる興収10億円を超えた作品は、この5作品の中には1本もなかった。

「この5人のアーティストはいずれも日本では超有名人であることは間違いありません。名優たちが主人公を演じていますが、いずれも国内のコアな映画ファン以外には知名度がありません。そして、クイーンやマイケル・ジャクソンのように、世代を問わず日本人の誰もが知っていて、カラオケでも頻繁に歌われる代表曲を複数持っているわけではないのです」(音楽業界関係者)

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