「紀子さまスマイル」を一目見ようと駅は騒然…90年の秋篠宮ご夫妻「結婚奉告旅行」秘話 美しき日没を前になさった質問とは
名古屋では一時騒然とした雰囲気に
ご旅行のスタートは、7月5日の正午ちょっと過ぎ。東京駅からひかり81号に乗車されたご夫妻は、秋篠宮さま(24)がグレーのダブルのスーツ、紀子さま(23)がピンクのワンピースといった出で立ちである。宮内庁からは宮務主管の長門保明氏や秋篠宮家の初代宮務官になった富士亮氏ら6名が随行し、さらに列車には総勢100人ほどの報道陣が同乗した。
名古屋到着は午後2時1分。ここでご夫妻は、少々ガラの悪い歓迎の人垣に囲まれる。皇室担当記者の1人がいう。
「全行程を通じて、凄い人出だったと思う。中年のおばさんもいたが、若い女性の姿が目立ちましたね。特に名古屋での騒ぎようはすさまじかった。ご夫妻は新幹線から近鉄線に乗り換えたのですが、野次馬然とした男どもが、“おい、見えんぞ”といった声を警備の警官に浴びせかけ、一時は危険と思われるほど騒然となりました」
むろん「紀子さんスマイル」は、その場でも絶えることはなかったのである。
極左グループの攻撃宣言を警戒
ロイヤル・カップルを迎える三重県警の警備ぶりもひと通りではなかった。ある県警幹部の話。
「警備人員は1日目(5日)に700名。2日目(6日)に1300名で延べ2000名という態勢でした。結婚の儀の頃から、中核派などの極左グループが攻撃宣言をしていましたし、特に2日目は志摩と伊勢の2カ所を回られることになるため、兵庫県警からも15名の応援を頼んだわけです。
近鉄はウチの管内の距離が130キロもあるんです。その中の主要な踏切、トンネル、鉄橋には電車が通過する時にも人を配していました。極左グループが狙いそうな変電所やガスタンクのようなところの警戒も怠らずにしています。ただ、秋篠宮さまのために特別プロジェクトを組んだようなことはなく、秋の大嘗祭用のプロジェクトからかなりの人が回っております」
展望台から望む美しき日没
ご旅行第一夜は、志摩郡阿児町(あごちょう)の賢島にある志摩観光ホテル。真珠の養殖で有名な英虞湾(あごわん)に臨み、皇室とも縁の深い宿のひとつである。そのせいか、伊藤正弘支配人は、
「ウチのホテルは昭和26年11月に昭和天皇がお泊まりになられて以来、何度も皇室の方にはいらしていただいているので、それなりの経験や蓄積があり、いつでもお迎えできる準備、態勢は整っていますね」
と淡々としたものだが、その皇室御用達ともいうべき宿での、秋篠宮ご夫妻はというと、
「6時25分ごろ、弊社社長の案内で、ご夫妻は7階の展望台に行かれ、ホテル周辺の島々と、英虞湾の日没をご覧になりました」
とは、先の永合企画宣伝部長。
「5日は天気が良く、志摩半島の突端まで視界が広がり、さながら山崎豊子さんが小説『華麗なる一族』で描いた光景そのもののようでした。紀子さまは弊社社長に“英虞湾はいつもこんなに静かなのですか”とご質問されたそうです」
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