「紀子さまスマイル」を一目見ようと駅は騒然…90年の秋篠宮ご夫妻「結婚奉告旅行」秘話 美しき日没を前になさった質問とは

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若いおふたりの初のご旅行

 1990年6月29日に結婚の儀を終えた秋篠宮さまご夫妻は、6日後の7月5日から伊勢神宮(三重)と神武天皇陵(奈良)をまわられ、結婚の奉告(ほうこく)をされた。結婚の儀に連なる儀式の1つではあるが、つつましやかな“新婚旅行”とも称された2泊3日の旅である。

 今回は当時の「週刊新潮」が報じた関係者の証言から、その舞台裏を覗いてみよう。第1回に登場するのは、警備担当の三重県警や初日の宿泊先となった志摩観光ホテルの関係者。若いおふたりをお迎えするにおいて、地元が心を砕いたポイントとは――。

(全2回の第1回:以下、「週刊新潮」1990年7月19日号掲載記事を再編集しました。文中の年齢、肩書き等は掲載当時のものです)

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“宮様晴れ”に恵まれて

「7月に入ってから1日、2日、3日は、一日中ずっと雨やったし、4日はいかにも梅雨時らしい、降ったりやんだりのぐずついた天気でした。それが5日になると、雨はピタリとやみ、秋篠宮ご夫妻がいらした5日と6日は快晴で、本当に気持ちの良い日だったのです。不思議なことに、何日間か天気の悪い日が続いても、皇室の方がこの賢島(かしこじま)にいらっしゃると、天候が良くなるといったことが、実はこれまでも何回かありました」

 と感慨深げに語るのは、秋篠宮ご夫妻がお泊まりになった志摩観光ホテル(三重県志摩市)の永合稔生企画宣伝部長である。

 いうなれば“宮様晴れ”に恵まれた、このたびの「新婚旅行」は、当節のカップルの相場に比べれば、2泊3日と日数はごくつつましやかだ。

天照大神と神武天皇へのご奉告

 元東宮侍従の浜尾実氏は、

「今回のご旅行は6月29日の“結婚の儀”に連なる儀式のひとつであり、決して“新婚旅行”ではありません」

 と断りながら、こう教えてくれる。

「秋篠宮ご夫妻に限らず、皇族の方は結婚されると、伊勢神宮、神武天皇山陵へ参拝し、結婚のご奉告を行うことが慣例となっています。伊勢神宮にまつられている天照大神は皇室の祖神であり、神武天皇は初代の天皇です。天照大神と神武天皇へご奉告することで、歴代の天皇を含むすべての祖先へご結婚をお知らせする、というわけです。

 このご旅行のスケジュールは、現天皇陛下(注:現在の上皇さま)も含め、ほぼ同じですが、ひとつ違うのは1泊目の宿舎です。今回、秋篠宮ご夫妻の場合は三重県賢島の志摩観光ホテルでしたが、現天皇陛下の際は伊勢神宮の内宮にある斎館(さいかん)にお泊まりになっています。これは、天皇陛下ご夫妻、皇太子殿下ご夫妻だけがお使いになられる特別な宿泊所なのですね」

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