「参院で反対されて廃案がシナリオ」維新・吉村洋文代表の目玉政策をつぶそうとする自民党 麻生副総裁は「別の政党」推しで維新不要論も

国内 政治

  • ブックマーク

先送りなら来年の大阪府知事選に影響も

 自民党単独で衆議院の3分の2以上の議席を獲得した今、参議院で否決された法案も、衆院で再議決することが可能だ。一部の自民党議員からは「これで維新と組む必要はなくなった」と“維新不要論”も飛び交う。

 さらに、自民党内には麻生太郎副総裁など、国民民主党との連立を摸索する勢力も多い。自らの首を絞めることにもつながりかねない「定数削減」については、大半の議員が慎重もしくは否定的なスタンスを示している。

 それでも、厳しい状況下で支援の手をさしのべてくれた維新との合意について、「総理はかなりこだわっている」と高市周辺は指摘する。また、党内に確固たる基盤を持たない高市にとっては、吉村や藤田文武共同代表、遠藤敬総理補佐官などの維新幹部は、数少ない気の置けない友のような存在となっている。

 自民党は高市の意向を踏まえ、不承不承ながらも定数削減の与党案を了承したが、ある閣僚経験者は「衆院では通すが、(与党が少数である)参院で反対されて廃案というのが一つのシナリオ」という。

 つまり維新の顔を立て衆院では通すが、参院では立憲・公明・国民などの強硬な反対が予想されるため、結局は成立しないだろうと楽観視しているのだ。

 しかし、吉村はこうしたシナリオに納得するのだろうか。

 定数削減法案は去年の臨時国会で継続審議、つまり先送りにされた。今回の特別国会でも成立が見送られるとしたら、来年春に府知事選を控える吉村の求心力にマイナスの影響を与えることも考えられる。 (敬称略/政治ジャーナリスト・永田象山)

***

新潮QUEでは、永田象山氏の寄稿【「定数削減」でうるさい維新より「沖縄知事選」で公明党に頼りたい自民党の本音】を含め、政界の裏を読み解く「永田町コンフィデンシャル」を連載中。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。