「トランプ氏」国際的評判は習氏・プーチン氏以下…自画自賛で祝う「建国250周年」の陰で深まる“政権の亀裂”と“米国民の失望”
トランプ政権に亀裂、湾岸諸国に不満
イラン戦争のせいで政権内に亀裂が入ったとの指摘もある。
ロイターは26日、バンス副大統領とルビオ国務長官の発言について、イランやイスラエルに関して時折食い違っていることが注目されていると報じた。バンス氏は昨年の就任前、海外での戦争は人命と資源の浪費だと批判していたのに対し、ルビオ氏は上院でタカ派として名を馳せ、イラン、ロシア、キューバへの対決姿勢を鮮明にしていた。
トランプ氏の後継候補とみなされている両氏は、共和党内で勢力を競い合う強力な支持基盤を糧に現在の地位を築いた。両氏のあつれきが深まれば、11月の中間選挙に悪影響を及ぼす可能性がある。
イラン戦争は米国の中東地域における軍事戦略にも変更を迫っている。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは26日、今回の戦闘により中東で唯一米海軍基地があるバーレーンが深刻な被害を受けたため、米政府は中東全域の米軍の駐留戦略を見直しており、イランも新たな米軍基地の候補の一つに挙がっていると報じた。
米国とイランの合意に湾岸諸国が不満を持っているとの報道もあり、中東のパワーバランスは今後大きく変化するかもしれない。
評判最悪の大統領が迎える建国250周年
イラン戦争は国際社会におけるトランプ氏のイメージをさらに低下させている。
ピュー・リサーチ・センターが23日に発表した世界36カ国・地域の世論調査で、「トランプ氏が国際問題に関して正しいことをすると信頼している」と答えた人の割合(中央値)は、昨年から11ポイント低下して23%となり、ロシアのプーチン大統領(31%)や中国の習近平国家主席(34%)を下回った。
トランプ氏への信頼の低下は、関税政策やイラン、ベネズエラへの軍事行動などが影響したという。
国際的な評判が近年で最も低い大統領の下で、米国は建国250周年を迎える。
ワシントンでは6月25日から16日間にわたる祝賀行事が開かれているが、トランプ氏はその開幕式が行われた同月24日、独立250周年を目前に控え、米国の復活を宣言できることを大変うれしく思うと語り、自身の功績を並べ立てた。
政治色が強い記念行事への嫌悪感
だが、記念行事の滑り出しは低調だ。
ワシントンポストは同月25日、初日の来場者数について、ナショナル・モールで開催された過去のイベントに比べてまばらだったと報じた。SNS上では空っぽのブースや閑散とした会場が嘲笑の的になっているほどだ。
トランプ氏と議会が別々に記念行事を実施していることが災いしている。
議会超党派は2016年に「アメリカ250」という主催団体を立ち上げていたが、トランプ氏が2期目の就任後に大統領令で「フリーダム250」を設立した経緯がある。フリーダム250は超党派を掲げているが、トランプ色が強いのが実情だ。
ロイター/イプソスの世論調査で、記念行事の「政治色が強まっている」と回答した人は過半数を占め、民主党支持者では約4分の3に達している。
記念行事まで政治に翻弄されているからだろうか、ギャラップの最新の世論調査では、77%が「独立宣言の署名者たちは現在の米国の姿に失望するだろう」と回答した。
建国250周年の節目でも国内の結束を強めることができない米国は「病膏肓に入る」だ。悩める超大国の今後の動向について、引き続き高い関心を持って注視すべきだ。
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