どんどん減っている「純粋な」お笑い番組 大逆風の中、粗品「ツッコミスター」が異例の高評価を勝ち取ったワケ

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ギャラクシー賞テレビ部門の月間賞

 霜降り明星の粗品が司会、審査員、企画監修を務めたフジテレビの特番「ツッコミ芸人No.1決定戦 ツッコミスター」が、ギャラクシー賞テレビ部門の月間賞に選ばれた。5月23日の「土曜プレミアム」枠で放送された同番組は、コア視聴率で同時間帯1位、TVerランキングでも1位を記録し、放送中にはXのトレンドにも入った。純粋なお笑い要素の強い大型番組が数字と話題性を獲得し、放送批評の世界からも高く評価されたという事実は、現在のテレビ界において大きな意義がある。【ラリー遠田/お笑い評論家】

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 近年の地上波では、純粋に笑いを追求する番組がどんどん減ってきている。制作費の削減によって、大がかりなロケ番組やコント番組を作るのは難しくなり、笑いだけを追求するタイプの番組は徐々に作りづらくなっている。そのため、予算のかからないトーク番組が深夜を中心に増えてきている。

 ただ、単なるトークでは差別化ができないため、芸人が番組を盛り上げるために過激なことを言うように求められることも多い。そういう番組において、出演者の不用意な発言が即座にSNSで切り取られ、炎上につながってしまう例も相次いでいる。

 そのようなリスクを避ける意味でも、ゴールデン・プライムタイムでは、グルメ、旅、クイズ、情報など、内容を説明しやすく失敗の少ないフォーマットのバラエティ番組が主流になっている。芸人自体は数多くの番組に出ているが、芸人の技術そのものを見せる番組はむしろ少なくなっている。

 そんな中で「ツッコミスター」が画期的だったのは、ツッコミという専門性の高い芸を番組の中心に据えたことだ。ツッコミは芸人の基本的な技術だが、それ自体にスポットが当たる機会は少ない。ボケを引き立たせるための裏方的な役割を果たすことが多いからだ。

 その点、「ツッコミスター」におけるツッコミは、一般的な意味でのツッコミとは少し違う。与えられたお題に対して、ツッコミをいれることで笑いを生み出すことを目指している。

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