大ヒット映画「マイケル」…“実の甥の熱演”や“圧巻のダンスシーン”だけじゃない“助演キャスト”が素晴らしすぎる件

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マイケルと関わりを持った人物たち

 まず、息子であるマイケルら兄弟たちをプロデュースし、歌手としてスターに育てあげた父、ジョセフ・ジャクソンを演じたのはコールマン・ドミンゴ(56)。

 ドミンゴは「ラスティン:ワシントンの『あの日』を作った男」(23年=米国での公開年、以下同)で「第96回アカデミー賞」の、「シンシン/SING SING」(24年)で「第97回アカデミー賞」の、いずれも主演男優賞にノミネートされた、米を代表する名優の1人だ。

「アフロヘアや、トレードマークの口ひげといったビジュアルの再現にとどまらず、重厚なオーラをかもし出しています。兄弟たちが父親から体罰を受けていたことは有名でしたが、幼少期のマイケルを自分が締めていたベルトで殴打するシーンはかなりのリアリティーがありました。また、兄弟たちのワールドツアー開催をめぐり、ボクシングなどで有名なプロモーター、ドン・キングと密談するシーンがありましたが、『たぶん、こんな悪そうな顔でいろいろ企んでいたんだろうな』とイメージがわきました。マイケルが遺産を一切父に渡さなかったのも納得です」(映画担当記者)

 そして、ソロ活動を行っていたマイケルが父への“決別”を告げるバックアップをした大物弁護士、ジョン・ブランカ(75)を演じたのが、マイルズ・テラー(39)。ジャズドラマーの主人公を演じた映画「セッション」(14年)で、数々の映画賞にノミネートされた。トム・クルーズ(63)主演の「トップガン マーヴェリック」(22年)では、前作「トップガン」(86年)でアンソニー・エドワーズ(63)が演じたグースの息子である、ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショー大尉を演じている。

「側近のアドバイスで優秀な弁護士を雇うべく、大手事務所を訪れたマイケルでしたが、ブランカがローリング・ストーンズ、ビーチ・ボーイズら、大物アーティストたちの代理人を務めていたことをマイケルが知っていたことからブランカを指名。マイケルが父と“決別”するサポートをし、マイケルがソロアーティストとしてステップアップするための手厚いサポートをします。演じたマイルズは、泥酔してとんでもない事態に巻き込まれるコメディ作品『ハングオーバー』シリーズなど、幅広い役をこなしていますが、今作はブランカにしか見えませんでした」(音楽業界関係者)

 事務方としてマイケルの成功を支えたのがブランカなら、音楽面でマイケルをサポートしたのが、大ヒットしたアルバム「スリラー」(82年)などのプロデューサーを務めた音楽プロデューサー、クインシー・ジョーンズ。演じたのはケンドリック・サンプソン(38)だ。

 サンプソンは米で人気のドラマ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」シリーズ、「インセキュア」シリーズ、ラブロマンス映画「ティファニーの贈り物」(22年)などに出演している。

「“今までにない楽曲”を世に送り出したかったマイケルが、その思いを実現できたのは、ジョーンズの洗練されたクリエイティビティのおかけです。マイケルとのレコーディングのシーンが多かったのですが、その才能を体現するような独特のファッションセンスで、当時のレコーディング風景がよみがえってくるような映像でした。よくもまあ、ここまで適役な俳優陣をそろえたものです」(同前)

 そして、もう“1人”と言ってもいい存在なのが長年、マイケルの唯一無二の親友として寄り添ったチンパンジーのバブルスだ。09年6月にマイケルは死去。その後、どうなったのかが気になるところだったが、24年に米のメディアが報じたところによると、動物保護施設で元気に暮らしており、マイケルの遺産管理団体は、バブルスのために年間約2万7000ドル(約430万円)にのぼる費用を拠出しているという。

「『ジャクソン5』として幼少期にスターになったマイケルですが、もともと自宅でペットとして飼っていたキリンやヘビにしか心を開かず、母から『たまには友達と遊んだら』と言われるほどでした。しかし、アルバム『スリラー』が大ヒットしてソロとしてスターになった後の83年、バブルスを飼い始めるのです。もう大人になった兄たちは、昔のように遊んでくれなくなり、バブルスと一緒にツイスターゲームをして遊ぶシーンは、マイケルの深い孤独を描写していました。それからマイケルが亡くなるまで寄り添い、おそらく家族の誰よりも長い時間を過ごしたのでは。遺産管理団体からいまだに好待遇を受けているのも納得です」(先の映画担当記者)

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