「サバ缶、宇宙へ行く」が「月9」ワースト視聴率を更新 評判は上々でも“爆死”に終わった納得の理由
6月22日に最終回が放送された月9ドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」(フジテレビ)の視聴率が3・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)だった。全話平均では3・7%となり、月9史上ワースト記録を更新した。
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月9といえば、その昔は大ヒットドラマを連発した放送枠だ。平均視聴率20%超は当たり前で、歴代上位3作の主演はいずれも木村拓哉。2001年1月期の「HERO」が34・2%、1997年10月期の「ラブジェネレーション」(松たか子とのW主演)が30・8%、96年4月期の「ロングバケーション」(山口智子とのW主演)が29・6%となっている。
その月9で全話平均3・7%である。民放プロデューサーは言う。
「月9で全話平均が10%以上となった最後の作品は、今のところ菅田将暉が主演の『ミステリと言う勿れ』(22年1月期)の11・8%。また、第1話で最後に二桁の視聴率を記録したのは、キムタク主演の『風間公親―教場0―』(23年4月期)の12・1%です。それに続く23年7月期の『真夏のシンデレラ』が平均5・6%でワーストとなり、さらに同年10月期の『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」が平均5・3%でワーストを更新。その後は5~7%台が続いていたのですが、まさか3%台が出るとは驚きました」
そんなに出来が悪かったのだろうか。
「ネット上ではむしろ“良いドラマ”という声が目立ちますます。TVerのお気に入り登録数も39・7万人と決して少なくありません。ただ、第1話の6・0%から第2話で4・1%まで視聴率が下がっていることから、イントロダクション的な第1話に視聴者を引きつけるインパクトや仕掛けが少なく、それでハマらなかった人もいたのではないかと思います」
第3話以降はずっと3%台だった。逆に言えば、第3話まで見れば続いたということかもしれない。
月9でなければ
「ストーリーは水産高校の生徒と教師たちが“宇宙食開発”という大きな夢に挑戦した実話が基になっています」
そういう話だったのか。
「ただ、実話は12年間にわたる挑戦で、それに沿ってドラマも描いたため、生徒たちが5期生まで入れ替わるという学園ドラマとしては変わった構成となりました。低視聴率の理由は、実話への関心の低さ、学園ドラマとしてのエンタメ性の弱さにあったのかもしれません」
むしろ今になって見たくなってきた人もいるのではないか。
「そうなんです。実話モノは決して人気がないわけではない。ここまで低視聴率となったのは、放送枠が月9枠だったからかもしれません。他の枠であれば、勝ち組になっていた可能性もあります」
月9で「サバ缶、宇宙へ行く」なんてタイトルだから、実話とは思わなかった人もいるのではないか。
「原作のノンフィクションと同じく『さばの缶づめ、宇宙へいく 鯖街道を宇宙へつなげた高校生たち』というタイトルのほうが、実話と認識されやすかったでしょうね。ただ、それでは月9らしくないと考えたのかもしれません。つまり、そもそもが月9に合わない題材だったように思います」
なぜ、らしくない題材を取り上げたのだろう。
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