電車に乗ったら「弱冷房車」でガッカリの声も…「酷暑の時代にそぐわない」「むしろ“強冷房車”を導入して」SNS上で議論を呼ぶ弱冷房車への賛否

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 今年も全国的に酷暑が予想されているが、そうしたなかで毎年必ず議論になるのが「冷房の適切な温度」である。「寒い」「暑い」の感じ方は人それぞれだが、外がいくら暑くても、飲食店やデパートなどの強烈な冷房には「寒すぎる」と感じる人が少なくない。

 そういったニーズに応えるため、様々な施設や交通機関で、冷房を通常よりも数度弱めに設定するサービスが導入されている。温度によって選択肢が増えることを歓迎する向きもある一方で、SNS上で論争が巻き起こっているのは、鉄道の車内の適切な温度である。【取材・文=宮原多可志】

弱冷房車が「暑すぎる!」

 最近は、都市部で運行する鉄道会社が、通勤電車を中心に“弱冷房車”を導入している。鉄道会社によって異なるものの、通常の車両は25~26度くらいなのに対し、弱冷房車は2度ほど高く設定されているケースが基本である。しかし、冷房の風が苦手な人からは歓迎の声が上がる一方で、暑さが苦手な人からは批判的な声が上がっているのだ。

 SNSなどで意見を拾ってみると、「暑すぎる」「駅で電車を待っていて、弱冷房車が目の前に停まると困る」「通常の冷房が寒い人はカーディガンなどであらかじめ対策すべき」「酷暑の時代にそぐわない」「“強”冷房車のほうが必要だ」などと、厳しい意見が上がっていた。「車内に入ると生ぬるく感じて、気持ち悪い」という指摘もあった。

 鉄道でこうした声が上がりやすいのは、なぜだろうか。車掌時代に弱冷房車について乗客から直接意見を貰ったことがあるという、現役の鉄道会社の社員がこう話す。

「列車の車内は極めて気密性が高いうえ、人が多く乗車し、しかも通勤通学の時間帯は密集しているため、もともと不快指数が高いといえます。そのうえ、同じ28度でも、デパート内と電車内では、おそらく車内の方が不快感を抱きやすいのではないでしょうか。その原因は、温度が高いからというよりは、湿度が籠りやすいためだと思われます。

 さらに、朝や夕方の混雑する時間帯は、当たり前ですが、みなさん好んで電車に乗っているわけではありません。暑さが苦手な方が、早朝で眠かったり、夜に飲みにケーションをして疲れている時間帯に列に並び、弱冷房車が来てイラッと思う気持ちはわかりますし、当然だと思っています」

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