日本の「撮り鉄」はなぜ嫌われるのか 地域住民と共生する「ヨーロッパの鉄道ファン」と比較する

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SNS時代の「撮り鉄のあり方」とは

 それでも、日本ほど「撮り鉄=迷惑」というイメージにならないのはなぜか。

 李白さんは「鉄道との向き合い方そのものが違う」とみる。

「日本は高品質な鉄道システムや希少な列車を追いかけることが重要視される傾向が強い。一方でヨーロッパは風景や歴史、保存活動も含めて鉄道を楽しむことが主眼という文化が根強い」

 鉄道を愛する気持ちは変わらないのに、愛情の向け方が異なるというわけだ。

「バズる写真」が瞬時に拡散され、珍しい列車を撮影すれば数万件単位で「いいね」が付く時代。承認欲求と競争心理が、撮影行為をさらに過激にさせている。

 日本の撮り鉄は、世界トップクラスの鉄道網が生んだ独自のサブカルチャーだ。しかし、李白さんはこう警鐘を鳴らす。

「鉄道会社や地域住民との関係が壊れてしまえば撮影場所や機会そのものが失われてしまいます」

「いい写真」を追い求めるだけでなく、鉄道文化をどう守るのか。SNS時代を迎えた日本の撮り鉄文化は、新たな模索を迫られている。

目黒龍(めぐろ・りゅう) ジャーナリスト

デイリー新潮編集部

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