父の日に「一度もプレゼントをもらったことがない」は3人に1人…実は「富裕層」ほど父の日をちゃんと祝う“納得の理由”
セレブのギフトは「相続税」を意識?
一般的に、父の日ギフトの世間的な相場は3,000円~5,000円程度と言われており、その様子は先のアンケートからも見てとれる。だが、それ以上の額のプレゼントをする人々もいるんですよ……と教えてくれたのは、ファイナンシャルプランナーの山口京子さんだ。
「父の日は、富裕層ほど力を入れると言えるかもしれません。なぜなら、父の日や誕生日などの行事をきちんとしないと、将来の相続で揉めかねないからです。家族のイベントは極力大切にされている方が多いです」(山口さん)
お金持ちであれば予算も潤沢で、プレゼントも選び放題かと思いきや、そうではないらしい。
「お父さまの財産(資産)をこれ以上増やすと相続税が増えてしまうため、『高額なモノ』は贈らないのが鉄則。そのため、予算はかなり潤沢ですが、形に残らないお食事などの“消え物”を贈る方が多い印象です」
山口さんが聞いたなかで、いちばん驚いたのは高級鮨「銀座久兵衛」の出張サービスだという。
「ご予算ざっと30万円から! 割高ですが、お寿司屋さんまでの移動時間がなくていい、好きなお酒が飲める、酔ったら寝られる……と、いいことづくめなんだそうです。お寿司の出張サービスに、流しのギターを呼んだ方もいらっしゃいました。サプライズとして十八番を歌ってもらったようです」
ふだんは久兵衛とクラシックの出張サービスをセットにして呼んでいたので、実質「流しのギター」部分がプレゼントだったようだ。さらに意外だったのは……。
「お金持ちのマダムが“すごくいいお店を下町に見つけた。家族みんな大喜びだった”と語っていたのが、もんじゃ屋さん! お金持ちはあらゆる高級なものを食べているから、逆にふだん見たことないようなものを喜ぶみたいですね」
年に一度のこの日は、家族との距離感や、それぞれの家庭環境が鏡のように映し出される日ともいえる。しかし、一般庶民でも富裕層であっても、お父さんたちが本当に欲しているのは、お金では買えない家族からの純粋な感謝の言葉ではないだろうか。
アンケートに並んだ、子どもからの古い手紙や似顔絵を何年経っても大切に保管している父親たちの姿が、それを物語っている。今年の父の日は、プレゼントを探す前に、まずは「いつもありがとう」のひと言を伝える連絡から始めてみてはいかがだろうか。




