「60代で血管年齢30代」の医師が明かす、若々しい体の秘密 「麺よりもハンバーガー」「飲み会があるときは朝食に…」

ドクター新潮 ライフ

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 体内に張り巡らされた血管の老いは、さまざまな病を招くことにつながる。人生100年時代に大切なのは、いかにして血管を守るかだ。実年齢60代にして“血管年齢”30代の医師が伝授する“血管若返り法“。

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 年間約8万人が心筋梗塞などで突然命を落としています。30代でも心筋梗塞になる方がいる。50代、60代にとって、これは早急に対策を講じるべき問題です。人生100年時代を最期まで健康に過ごす。そのためになにより大事なのが血管です。

〈そう語るのは、総合内科専門医と循環器専門医の資格を持つ血管、心臓のエキスパート、東京・あきる野市で医療法人社団池谷医院を運営する池谷敏郎院長(64)だ。

 池谷院長は東京医科大学卒業後、同大学病院第二内科で血圧と動脈硬化の研究を重ね、心筋梗塞や狭心症、心不全などの治療を続け、1997年に大学病院を離れ自らのクリニックを開業。当時の池谷院長は、身長173センチなのに、体重は80キロ近くと、完全なメタボ体形だった。

 そこで「医者が患者の見本にならなくてどうするのか」と食事と運動を本格的に見直したところ、体調は改善。その過程で行き着いたのが、血管を若返らせることの重要性だった。以来、「血管年齢」の普及に取り組み、より効率的な運動法を模索して「ゾンビ体操」を生み出した。その池谷院長が教える、血管若返りの実践法とはいかなるものか。〉

「血管年齢」の測り方

 体内に張り巡らされた血管は総延長約10万キロ、全身の臓器に酸素と栄養を届けるまさに生命線といえます。血管がしなやかであれば心臓は楽に働けますが、老化して硬く狭くなると心臓は余計な力を使い続け、血管の寿命を縮めていく。この変化は静かに、しかし確実に進みます。何歳相当まで進んでいるか――それを示す数値が「血管年齢」です。

 人間の血管を道路に例えるなら、大動脈が高速道路、中くらいの血管が幹線道路、指先の末端が住宅街の路地にあたります。私のクリニックでは高速道路も路地も両方を計測するようにしています。高速道路がきれいでも路地が渋滞していることがあれば、逆もある。全体を見て初めて、血管の本当の状態が分かるのです。測り方はシンプルで、手足に腕帯を巻く機械で太い血管を、指先を挟み込む機械で末端の血管を測ります。生活習慣病を扱う内科といった測れる場所は増えてきましたが、両方を測りきちんと説明してくれるクリニックとなると、まだ少ないのが実情です。

50代後半で「血管年齢28歳」

 実際に血管年齢は若く保てるものなのかと疑問を持たれる方もいるでしょう。以前テレビ番組の収録の場で計測した時、私の末端の血管年齢は28歳という数字が出ました。当時私は50代後半。さすがに驚きましたが、最近改めて測ってみたところ、30代でした。ですので、今から生活習慣を改善すればどなたでも血管年齢を若返らせることは十分可能です。

 血管年齢が実年齢より老いている時、体の中では何が起きているのか。30代で心筋梗塞を起こす患者も、私のクリニックでは珍しくありません。

 私の同級生の話をします。若い頃はとても痩せてかっこいい男でした。それが私と再会した時にはすっかりメタボになっていた。詳しく調べてみると、心筋梗塞の一歩手前の状態でした。彼はそこから糖質制限を真面目に実践した。するとまたたく間に、若い頃の姿に戻っていった。気付いた時に始める、それだけで人間は変われるのです。

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