「60代で血管年齢30代」の医師が明かす、若々しい体の秘密 「麺よりもハンバーガー」「飲み会があるときは朝食に…」
悪玉が「超悪玉」に
血管を傷める原因は何だと思いますか。私が「血管事故の五大悪」と呼んでいるものがあります。喫煙、高血圧、脂質異常症、高血糖、肥満です。このうち一つに該当するだけでもリスクは上がりますが、複数重なるほど危険度は跳ね上がる。そして、この中で生活習慣を変えることで最も効果的に改善できるのが、高血糖と脂質異常症、つまり糖質と中性脂肪の摂取の見直しです。
問題は「自分は大丈夫」と思っている人ほど危ないことです。これは診察室で長年実感してきました。逆に、何か言われた人はチャンスがある。心臓の病気になりかけた人でも、それをきっかけに素直に治そうという気持ちになれた人は、成功率が高い。「何か言われた」という経験が、変わるためのエンジンになるのです。
「塩を控えているのに血圧が下がらない」と悩む方が多いのですが、塩だけで血圧が上がる日本人は実はそれほど多くありません。血圧の薬を飲んでいる方や、心臓・腎臓にトラブルを抱えている方は別として、一般の方がまず見直すべきは糖質と中性脂肪なのです。コレステロールの数字より、中性脂肪が高いと悪玉コレステロールが小型化して「超悪玉」に変わる。この超悪玉の連なりが動脈硬化の真の黒幕です。中性脂肪はアルコール、糖質、内臓脂肪が原因で、生活習慣を変えれば下げることができる。「薬で下げれば安心」ではなく、食生活を改善することが大事なのです。
タンパク質不足も落とし穴です。血管壁の修復に欠かせない材料で、過度な食事制限でタンパク質を減らすと血管が傷み、代謝も落ちる。糖質を減らすことと、タンパク質をしっかり取ることはセットで考えてほしいのです。
私が患者さんに最初に伝えることはシンプルです。「ご飯、麺、パンを半分にする。おかずはいくら食べてもいい」それだけです。いきなり全部やめるのではなく、まず半分から始める。それだけで習慣は変えられます。
麺よりもハンバーガー
「え、これでいいの?」と拍子抜けするようなメニューをいくつか紹介しましょう。焼き鳥は最高の低糖質食品で、私は山ほど買って帰ります。とんかつ屋に入ったら、ご飯を半分にして、とんかつを食べ、キャベツのおかわりをする。それでOKです。意外と思うかもしれませんが、昼にうどんやそばを食べるくらいなら、ハンバーガーの方がいい。かけうどん1杯の糖質約65グラムに対し、マクドナルドのビッグマックは約39グラム。間のバンズを抜けばさらに約27グラムまで下がります。私はモスバーガーのバンズなしメニューとナゲットをよく食べます。中華は麺類やチャーハンなど糖質の多いメニューを除けば、おかず類はほぼOK。牛丼1杯あたりの糖質は100グラム近いですが、具を2倍にしてその日の朝晩は炭水化物を抜けば、帳尻が合います。
「宴会は朝から始まっている」というのが私の考え方です。今夜飲み会があるなら、朝は野菜ジュースだけ、昼も野菜スープにとどめておく。夜は何を食べても構わない。私の毎日の朝食はリンゴと人参の野菜ジュース。自分でジューサーを使って作り、甘い果物は入れない。そこにヨーグルトと蒸し大豆を合わせています。もちろん、無糖がベストです。これだけで午後2時ごろまでおなかは空きません。
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