「SNSで“当たり屋”を繰り返していた」 旭川女子高生殺害「内田梨瑚」被告の“余罪”と家庭環境 【被告人質問が開始】

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今回が初めてではなかったSNSでの因縁

 A子さんとは、犯行直前に初めて対面している。

「前日の18日、A子さんのSNSに自身の写った画像が無断転載されていることを知った内田は、SNSの通話機能などでA子さんを脅しました。解決金として電子マネー10万円分を送金させようとしたものの受け取れず、留萌市の道の駅に呼び出したのです」

 内田容疑者はこのとき、小西容疑者と、知人の少年と少女の二人(16)に手伝わせ、A子さんを車に監禁。

「60キロほど離れた旭川市まで連れてきた。道中寄ったコンビニで逃げようとしたA子さんに暴行を加えてもいる。挙げ句、夜中は人も車も通らない神居大橋で命を奪ったわけです」

 残酷極まりない犯行を主導したとされる内田容疑者。実は、そのきっかけとなった他人のSNSへの因縁は、今回が初めてではなかった。

さんろく街

 内田容疑者を知る女性が明かす。

「梨瑚はいつも金欠で、複数の知り合いから数万円、十数万円単位の借金をしていました。無職なのに、旭川の繁華街『さんろく街』で飲み歩いていましたから。返済をめぐっては、何件かトラブルにもなってた。その解決と自分の稼ぎのため、梨瑚はSNSの投稿内容をもとにして恐喝を繰り返していました」

 手口はA子さんのケースとほぼ同じで、

「知人やその知り合いのSNSの内容に、“言葉の使い方に気を付けろ”といった難癖をつける。で、“許してほしければ現金をよこせ”と呼び出すのです。彼女が恐喝でいくら手に入れたかは分かりませんが、お金を貸したままの人は何人もいます」

次第にさんろく街に染まり…

 別の知人もこう語る。

「梨瑚は中学時代にはバスケ部で頑張ってたし、高校を出たあとも化粧品販売やお父さんの会社、飲食店などと転々としたけれど、仕事をしようとしてはいた。ですが次第にさんろく街に染まり、ワルになった。地元のガラの悪い男たちとも近しくなり、小西を“舎弟”と呼んでいたように、年下の子ばかりを連れ歩くようになったのです」

 内田容疑者の自宅は旭川駅から車で15分ほどの住宅街にある一軒家。両親と20代半ばの兄との4人暮らしだ。父親は建設関係の会社を営み、母親は飲食店勤務。冬のあいだ、父親と父親の会社に勤める兄は、雪のない地域へと仕事に出かけることが多い。

 内田容疑者がSNSで当たり屋稼業をしていたことを、A子さんのご遺族が知ったら……。その無念は察するに余りある。

 ***

 冒頭に記したように、公判で内田被告側は殺意と実行行為を否認している。もっとも、27日に出廷した共犯者の小西は「内田被告が被害者の背中を押し、落下した」旨を証言。小西については既に殺人罪などで懲役23年の刑が確定しているから、内田被告の弁明がそのまま通るかは疑わしい。

 法廷では被害者の「謝罪動画」も流されたが、内田被告は表情を変えなかったという。

 被告人質問は6月4日まで続き、8日に結審。6月22日に判決が言い渡される予定。裁判所の判断が注目される。

デイリー新潮編集部

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