巨人・交流戦前の“1勝4敗”にガッカリ 「その場しのぎ打線」では阪神に勝てない…期待の星「浅野翔吾」はいまのままでは打てない【柴田勲のコラム】

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浅野はいまのままでは打てない

 巨人にも期待したい若手選手がいる。4年目の浅野翔吾外野手だ。

 1番打者に定着しつつあった平山功太が、22日の試合での左太もも裏の肉離れで離脱した。直近7試合の打率が3割9分3厘、22日も交代直前まで2安打を放っていた。19日まで7連勝していたチームには欠かせない存在になりつつあった。

 チームにとってはケガをしてほしくない選手だったが、浅野には突然回ってきたチャンスだ。阿部監督は浅野を23日から起用しているけど、いまのままでは打てない。

 昨年も指摘したが、「力感」を前面に押し出してバックスイングを取っていない。バックスイングは基本だ。よほど上体のパワーに自信があるのか、これではどうしても突っ込んでしまう。速い球にはついていけず、遅い球をこねる。

 打撃は上体の力だけではなく下半身の回転を使う。もっとゆったりと構えて、投手に合わせてバックスイングを取る。体が突っ込まなくなる。力感はいらない。

 浅野は言うまでもなく、いい素材の持ち主だ。巨人ファンだって浅野のような選手が出てくれなきゃ希望がない。観戦していてもつまらない。浅野はもっと考える必要がある。

今年も全く読めない交流戦

 先週の本コラムで連勝後には連敗がありうると記した。これから交流戦という時に4連敗とは間が悪い。

 まあ、交流戦はなにが起こるかわからない。昨年は首位を走っていた阪神が7連敗を喫し、49年ぶりの5試合連続逆転負けも記録した。

 全く読めない。巨人は26日から東京ドームにソフトバンクを迎えての3連戦、エスコンフィールドに移動しての日本ハム3連戦と、3週連続で6連戦だ。まだ3位で貯金は2。なにが起こるか、予測がつかない交流戦、なんとか巻き返してほしいところだ。

 阿部監督に代わり、監督代行として橋上秀樹オフェンスチーフコーチが指揮を執るということだが、コーチ全体で協力して頑張ってもらいたい。

(記録などは25日現在)

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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