現役の「東大野球部員」が司法試験に合格! 「スタンリー翔唯(23)」が語る“週6日の練習”を続けながら合格できた理由

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少しでも高いレベルで野球を続けたい

 高校時代にはさまざまな本を読み耽り、『嫌われない勇気』(古賀史健・岸見一郎)や、仙台育英高校を率いる須江航監督の言葉に触れ、「共感することも多かった」と話すスタンリー選手。二つの難関を乗り越えたその先の目標は、政治家として「多くの人々を救えるような政策を作る」ことと、大学を卒業した後に「少しでも高いレベルで野球を続けられるようになる」ことだそう。

 かつては早稲田実業高等部野球部に籍を置き、内野手としてプレーするも、チャンスを掴むには至らず。高校2年生の時にコーチに転向したスタンリー選手は、5年間のブランクを経て、再び真摯に野球と向き合っている。

「得意としている打撃では、練習試合を通じてそれなりに手応えを感じていますが、近距離でボールを投げる感覚をまだ取り戻せていないところがあって、現在は外野手として練習を続けています。今年からDH制が導入されますが、最初からDHを目指すのではなく、まずは守備力を高めてレギュラー争いに食い込み、チャンスに好打を放ってチームに貢献できる選手になりたいと思っています」

 今年4月には101年目の東京六大学野球が幕を開け、熱戦が繰り広げられている。東大は開幕でドラフト指名候補が揃う明治大戦(4月11日)に2対3と惜敗。早稲田大1回戦(4月19日)では、9回引き分け(2対2)に持ち込むなどの健闘を見せると、2連勝した法政大戦(5月9~10日)では、9年ぶりの勝ち点を獲得。もし、最終戦カードの立教大戦で勝ち点を獲得すれば、1997年秋以来の単独最下位脱出と、1981年春以来の複数勝ち点獲得と、記録ずくめのシーズンとなる。

「まずはリーグ戦に出場し、そこで味わった感覚をもとに新たな目標を見つけていきたい」と話すスタンリー選手の出番はまだないが、チームの勢いに乗り遅れることがないようにと、虎視眈々とチャンスを窺っている。

本番に向けたプランニングと継続性

 短期間での合格を手にした功績とは対照的に、継続の重要性を訴えるスタンリー選手は、大学受験に大切なこととしてこう続けた。

「僕は、大学入試の結果は事前の戦略で決まると思っていて。自身の実力を照らし合わせながら、合格に必要な点数をどのように取っていくのか。そして、本番に向けたプランを日々見直しながら、勉強を続けていくことがとにかく大事だと思っています。勉強を積み重ねていけば少しずつ成果が表れてくると思うので、自分を信じて努力を続けてほしいです」

 そう受験生にエールを送るスタンリー選手も、4月に幕を開けた東京六大学野球・春季リーグ戦への出場を目指して、奮闘を続けている。神宮球場でプレーするその勇姿が見られる日の訪れを期待しながら、新たな歴史を築こうとしているチームの戦いぶりを見守りたい。

 第1回【神宮で野球がしたいです……「スタンリー翔唯(23)」早実から早大政経に進むも東大を受験した理由を明かす わずか8ヶ月の受験勉強で合格した背景に「夏休みまでに必ず終わらせておくべきこと」】では、野球が大好きだった幼少期の頃から、早稲田実業への受験、そしてさらに東大受験をした経緯になどについて、詳しく伺いました。

ライター・白鳥純一

デイリー新潮編集部

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