東京・町田「16歳少女押し入れ監禁虐待事件」近隣住民が見ていた一家の“奇妙な外出風景” 生活保護不正受給疑惑も
東京都町田市の団地の一室で起きた16歳少女の監禁虐待事件。なぜ地域社会は狭い「押し入れ」に閉じ込められていた少女を、もっと早く救い出せなかったのかーー。
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自作した拘束具、「見守りカメラ」も使用
事件が発覚したのは1月28日夜。母親から「娘が冷たくなっている」との119番通報が入った。病院に担ぎ込まれた少女は低体温症や低栄養の状態で、背中には床ずれ、上半身からは複数の骨折跡やあざが見つかった。病院は虐待を疑い、消防を通して警視庁に通報した。
翌29日、警視庁は次兄を傷害と逮捕監禁容疑で次兄(20代)を逮捕。少女は町田児童相談所に一時保護された。5月12日には両親、長兄(20代)が逮捕監禁致傷容疑で逮捕された。
捜査で判明したのは、少女が自宅内に作られた監禁スペース内で家族から監禁されていた衝撃の事実だった。母親らは自宅の押し入れの下段を外から鍵をかけられるように改造。高さ82センチ、幅172センチ、奥行き80センチの、子供一人がギリギリ入れるくらいの狭い空間だった。家の中からは自作した拘束具や「見守りカメラ」も発見された。
母親らは、昨年9月頃に監禁スペースを作ったと供述。「しつけのためだった」と語った。少女は少なくとも約5カ月間、人知れず家族から過酷な虐待を受けていたのである。
近所付き合いはなかった
少女には知的障害があり、逮捕された兄2人と母親も精神疾患を抱え、ほとんどの家族が引きこもっている状態だった。家族の中で唯一精神的な疾患を抱えていない父親も“別の事情”を抱えていた。
「電気工として働きながら同居していましたが、戸籍上は妻と離婚していた。母親はひとり親家庭として生活保護を受給。警視庁は一家が生活保護を不正受給していた疑いがあるとみて調べを進めています」(社会部記者)
なぜこのような“修羅の家”に少女は置き去りにされてしまったのか。一家が住んでいたのは、市の中心部から数キロしか離れていない公営団地。団地には多くの世帯が入居していたが、一家の部屋は3世帯しか入居していない最上階にあり、隔絶された空間になっていた。
一つ下の階に住んでいた住人は、事件がニュースになっていたことは知っていたが、真上の階で起きていたこととは知らなかったと驚いた。
「子供同士の年齢が近ければ、親同士で付き合いが生まれるものですが、うちは離れていて。そもそもそんな一家が住んでいたことすら知りませんでした」(下の階に住んでいた住人)
低層階に住む棟の自治会役員を務める男性は、「一家のことは知っていたが、問題がある家だとは知らなかった」と語った。
「お母さんが子供を連れて出掛けているのはよく見かけたし、挨拶を交わしていました。ただ、近所付き合いを全くしない家だった。引越してきたのは数年前ですが、自治会に入居届も出していない。入居届は任意なので提出しない人も多く、そうなると同じ棟に住んでいるとはいえ家庭環境は全くわからない。最近は外国人が増えていて、その傾向は強まっています」(自治会役員を務める男性)
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