東京・町田「16歳少女押し入れ監禁虐待事件」近隣住民が見ていた一家の“奇妙な外出風景” 生活保護不正受給疑惑も

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必ず列の先頭は母親、兄、妹の順番で…

 団地内に住む少女と同学年の子供を持つ母親は、一家の異様さには気づいていた。

「2~3年くらい前までは、日中、一家でおでかけしている姿をよく見かけました。いつも見かけるのは、母親、兄2人、妹の5人です。不思議だったのは、必ず母親が先頭で、子供たちが上から年齢順に歩いていたところです。上の兄2人はもう大人の年齢です。普通、そのくらいの年齢だとお母さんと一緒におでかけはしないでしょう」(少女と同学年の子供を持つ母親)

 だが、虐待には全く気づかなかった。

「怒鳴ったり叱ったりしているのを見たことはありません。いつも作業服姿のお父さんは他の家族とは別行動で、仕事の行き帰りに見かけるくらい。少女が障害を持っていることも知りませんでした。話しかければちゃんと受け答えする、普通に見える女の子です。ただ、越してきてから小学校には2、3回登校したきりで、中学校にも全く通っていなかった」

 町田児童相談所によれば、虐待を疑う通報があったのは今年1月26日午前中の一度きり。厚労省は、虐待通報が入ってから48時間以内に安全確認をしなければならないルールを児相に課していたが、児相が動いたのは母親の通報によって警察が介入した後のことだった。

 児相は取材に下記のように文書で回答した。

〈本件は、通告時の状況を踏まえ、訪問の受け入れが円滑になるようにするため、日常的に関わる関係機関と共に1月29日に訪問する予定としておりました。結果として、こうした事態に至ってしまったことについて、重く受け止めています。通報後の対応について都児童相談所の臨時所長会を開催し、改めて「48時間ルール」について周知しました〉

 48時間ルールが守られなかったこともさることながら、5カ月もの間も虐待が発覚しなかったことも問題だろう。学校は異常に気づけなかったのだろうか。

 町田市教育委員会は、中学校が月に1度程度、電話や訪問するなどして少女に登校するよう促していたが、虐待に全く気づかなかったと語る。

「少女には会えたり、会えなかったりの状況が続いていました。それ以上、家庭に介入していく権限が学校にはありませんので、難しい状況ではありました。今後こういうことが起きないよう、関係機関と連携の強めていく予定です」(町田市教育委員会指導課)

 周囲に多くの大人が近くに住んでいたにもかかわらず、虐待一家の中で置き去りにされた少女。二度とこのような思いを子供たちにさせないために、地域社会の連携を強化していく必要があろう。

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 同じ16歳でも凶悪事件の加害者になるケースがある。関連記事【栃木強盗殺人事件 16歳少年は「10万円の仕事が入った」と知人に…周囲を愕然とさせた「友達アプリ」に表示されていた位置情報】では、逮捕された加害少年の地元での評判などについて伝えている。

デイリー新潮編集部

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