【栃木強盗殺人】なぜ“16歳の高校生”は実行役に選ばれたのか…「雇うならバカがいい」「ビッグになりたい少年は格好のカモ」闇バイトのリクルーターが明かす“選考条件”
指示役にも厳罰を科すべき
藤原氏が取材を積み重ねていくうちに、闇バイトの応募者にはある共通した傾向が浮かび上がったという。それは金銭に対する異常な執着だ。
「かつて『若者のクルマ離れ』、『断捨離』、『ミニマリスト』など、消費欲や購買欲が減少した人々が話題を集めましたが、闇バイトの応募者は物欲と金銭欲が非常に強いのです。そして私が気になったのは、なぜ物欲が強く、金銭に執着するのか、取材を重ねても全く分からなかった点です。闇バイトの応募者は、まずカネが欲しいという欲望があり、その次はいきなり『ビッグになりたい』という夢に飛んでしまうのです。おまけに『ビッグ』の具体的なイメージを本人が描けていません。単にモノが欲しい、カネが欲しい、ビッグになりたい、という欲望だけを抱いているのです」
今回の事件で少年法の見直しを求める議論が高まる可能性は高い。藤原氏は「私は指示役の厳罰化が必要だと考えています」と言う。
「暴力団の組長が組員に指示し、組員が殺人を実行したとします。この場合、組長が現場に不在でも共犯として重い刑罰を科す判決が一般的になってきました。一方、トクリュウの場合は指示役に厳罰が科されない判決が散見されます。トクリュウのグループ幹部でなく、末端の指示役であっても、強盗殺人罪の共犯として起訴され、死刑や無期拘禁刑の求刑が行われれば、彼らにとって指示役は“割の合わない犯罪”になります。抑止力が期待できるのではないでしょうか」
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