“おつり”を知らなかった小3息子、毎回自販機に置いてきていた…キャッシュレス時代の子どもに増える“お金のつまずき”事例集【FPが助言】

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FPがアドバイス:お金の「超基本」をカラダで覚えさせる

「子どもに対する投資教育が盛んになっていますが、いきなり投資を教える前に、基本的な生活スキルとして、お金のやりくりを身に付けさせる必要があります。キャッシュレス時代だからこそ、各家庭で意識して教えてあげましょう」

【対策1】あえて「現金を使う」練習をする
 お金教育用のドリルなどもあるが、八木さんのおすすめは、少額でいいので現金を持たせて買い物をさせることだ。「使ったら減る」「足りなければ買えない」といったお金のやりくりを、身をもって理解できるし、想定外の事態などが起きて、トラブルへの対応力も身に付く。

 例えば「300円までで好きなおやつを買っていいよ」などと、上限を決めて買い物をさせる。決済方法の多様化でレジの仕組みも複雑になっているので、しばらくは保護者が付き添い、おつりを受け取って財布に入れるところまでをセットで練習したい。あわせて消費税の存在についても教えておく。

「単発の買い物やおつかいに慣れたら、毎月のおこづかいを現金で渡し、決められた金額でやりくりすることを覚えさせましょう」

【対策2】キャッシュレスの仕組みを説明する
 カードやスマホ決済は便利だが、子どもには「無限に買える魔法の道具」に見えてしまう。プリペイドカードなら「ここに入っている残高分しか使えない」、クレジットカードなら「使っていいのは、カードに書かれた名前の人だけ。使った分は、後日銀行に預けたお金から引き落とされ、預金が減る」といったことを、家庭内で何度も言葉にして確認する。

【対策3】家庭内ルールを決める
「お金は親が働いて稼いだもの。勝手に持ち出して使ってはいけない」「1000円以上のものを買うときは親に相談する」といったルールを決め、早めに“当たり前”にしておく。知識だけでなく、生活習慣として身に付けていきたい。

「家庭でのお金教育にあたって親御さんに意識してほしいのは、小さな失敗を学びに変えていくことです。理屈であれこれ教えるのではなく、“お金は使ったら減る”“足りなければ買えない”を体験を通じて覚えさせるのです」

 時には「そんなつまらないものにお金を使って」と眉をひそめたくなることもあるが、おこづかいの使いみちについては基本的には見守りの姿勢で。トラブルがあっても叱りつけず、相談にのる。大きな金銭トラブルを防ぐには、親子間でお金について話しやすい雰囲気を作っておくことも大切だ。

※紹介する事例は、プライバシー保護等のため、アレンジを加えている。

八木陽子(やぎ・ようこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®。キャリアカウンセラー。株式会社イー・カンパニー代表。2001年に独立。全国の小・中・高等学校での金銭教育や、教育費に悩む保護者へのコンサルティングを数多く手がける。著書に『10歳から知っておきたいお金の心得〜大切なのは、稼ぎ方・使い方・考え方』など多数。

取材・文/鷺島鈴香

デイリー新潮編集部

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