フジテレビは復活できるのか 大改編から1か月で視聴率微増 かつての強さを生んだ「混成軍」

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フジ復活の条件

 10年連続で視聴率4位と低迷するフジテレビが大掛かりな4月改編を行ってから約1か月が過ぎた。昨年1月末に就任した清水賢治社長(65)の意向が初めて全面的に反映された改編でもある。フジは復活できるのか。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】

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 フジが復活するのは間違いないと見ている。ただし、条件付きだ。30年以上にわたって絶対的権力者だった日枝久元会長(88)が復権しないこと、さらに新たな絶対的権力者を生まないことである。テレビ局に限らず、こんなに長くサラリーマン経営者が大企業を支配した例はないのだ。

 複数のフジ幹部らによると、同局の局長以上の人事はずっと日枝氏が決めていた。その結果、視聴率と業績が低下の一途を辿りながら、社長が責任を取らない組織になってしまった。社長の責任を追及しようものなら、選任した日枝氏への批判になってしまうからだ。

 視聴率低迷が始まった2010年代半ばの社長は退任したが、引責ではなく、グループ内の有力企業の社長に横滑りした。責任は問われなかった。その後の社長も自らの責任を公言したことがない。これだけ視聴率と業績が悪くなりながら、誰の責任か分からないのだ。それどころか、他局に負けていることも容易には認めない体質が日枝氏時代にはあった。

 昨年の人権侵害問題はフジにとっては痛恨事だったが、奇貨でもあったのではないか。組織を一新できた。以前のままでは低迷したままだったに違いない。

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