“ノーリードの飼い犬”だけではない盲導犬と視覚障害者が“危険”を感じる瞬間…「スマホで無断撮影」「飼い主以外からのえさやり」がもたらす予想外のリスクとは
読売新聞オンラインは4月26日、「盲導犬にリードなしの犬が近づき転倒し負傷、視覚障害の女性が提訴…『盲導犬に犬を近づける危険性を広く知ってほしい』」との記事を配信した。2023年6月、視覚障害者の女性が盲導犬のラブラドール・レトリバーと愛媛県今治市内を歩いていたところ、リードをしていないチワワが近づいてきたという。
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盲導犬は急停止し、女性は転倒してケガを負った。女性は2024年5月にチワワの飼い主に治療費や慰謝料を求め提訴した。被告側はリードを付けずに散歩させていたことは認めたが、一方で「チワワを呼び戻すと、すぐに離れた」、「女性は負傷していない」などと反論しているという。
読売新聞の記事はネット上でも広く拡散した。Xでは特に「チワワの飼い主がリードを付けずに散歩させていた」という点について批判が殺到した。実際、ノーリードの散歩を条例で禁止している自治体は非常に多い。
《犬をノーリードで連れまわすのは公共の安全を軽んずる異常行為》、《ケガの有無の前に、リード無しの時点で個人的には罰してほしい》、《ノーリードの犬の飼主にペナルティは当然》、《公道をノーリードで出歩くことが出来る猛烈な非常識さが理解できない》、《他人に怪我をさせてしまう事はもちろん、愛犬が事故に遭う可能性だってある》──。
提訴した女性は読売新聞の取材に応じ、もし公道上でトラブルが起きたら、交通事故などで死亡するリスクも高まると指摘。「ガイド中の盲導犬を邪魔することがいかに危険か知ってもらいたい」と理解を求めた。
配慮する人が大多数
社会事業家の岩橋武夫(1898〜1954)はヘレン・ケラーを日本に招聘したことでも知られる。彼は早稲田大学に在学中、網膜剥離により視力を失う。20歳の時だった。
岩橋は周囲の支援を受けながら点字、英文学、エスペラント語を学び、関西学院大学で講師を務めながら視覚障害者の支援活動に尽力した。
そして1935年、岩橋は大阪・阿倍野にライトハウス会館を建て、ここを拠点に点字図書の出版や貸し出し、援護相談などの社会福祉事業をスタートさせた。
岩橋の活動は今も社会福祉法人「日本ライトハウス」に引き継がれている。視覚障害者に対する様々な支援事業を行っているが、その中の一つに盲導犬の育成がある。
盲導犬をよく知る日本ライトハウスの担当者は「街中で視覚障害者と盲導犬を見かけると、安全に配慮してくださる方が大多数だということは間違いありません」と言う。
「ほとんどの方が立ち止まり、通過するまで待ってくださいます。犬を散歩させている飼い主の方でもリードをしっかり握り、盲導犬が立ち去るまでじっとしてくれます。小型犬の飼い主なら抱き上げてくださる方も珍しくありません。しかし残念なことですが、一部の方が視覚障害者や盲導犬にとって危険な行為に及ぶことも事実です」
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