『論語』が必読書とされた時代に、なぜ「中年男の赤裸々な性欲告白」に日本国民は熱狂したのか?
清く正しく生きることを説く『論語』が必読書とされ、富国強兵と立身出世が正義とされていた明治時代。そのような時代の空気に抗うように、作家の田山花袋(1871~1930年)は、中年男の禍々しい性欲を描いた小説を発表し、国民の熱狂的な支持を集めました。
なぜ当時の日本人は、「中年男の赤裸々な性欲告白」に熱狂したのでしょうか。上智大学教授の木村洋さんの新刊『「蒲団」の時代:自然主義とは何だったのか』(新潮選書)から、一部を再編集して紹介します。
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