転倒が相次ぐ「高輪ゲートウェイシティ」の“危なすぎる”大階段に行ってみたら…「これが危険な階段か!」すでに観光名所と化していた
座ってくつろげる場を狙った?
調べたところ、やはり中央部分は階段ではなかった。予想通り、ベンチとして造られたものなのだという。つまり、中央部分がベンチで、両サイドが階段、というわけだ。つまり、異なる性質のものが一体になっているわけで、紛らわしいことこの上ない。
大階段の運用が始まったのは昨年の3月だが、これまでに足を踏み外して少なくとも2人がケガをする事故が起こっているようで、現在、JR東日本はチェーンを張るなど対策を講じている。
確かに、天気のいい日は日当たりも良さそうで、憩いの場になるのだろう。だが、困ったことに天気が良い日ほど反射で境目がわかりにくくなり、危険度が増す。階段を下から見上げる分にはまだ段差がわかりやすいのだが、高輪ゲートウェイシティの利用者の多くが駅経由で訪れるため、この大階段を上から見下ろすことになる。そう考えると、やはり疑問が生じるデザインと言わざるを得ない。
こういった“わかりにくく、危ない”公共デザインは、実は珍しくない。例えば、市街地の路地や階段のタイルなども、「雨の日になるととにかく滑る」といった利用者のことを考えていない仕様のものが採用される例が見られる。
隈研吾の設計ではない
この大階段が危ないというニュースが報じられると、「隈研吾が設計した」というデマがSNSを中心に広まった。
高輪ゲートウェイ駅と、そのまちびらきに合わせて開業した「MoN Takanawa」(モン タカナワ)の設計に隈研吾氏が関わっているので混同されがちだが、町全体を設計したわけではない。もちろん、階段もそうではない。
ただ、著名な建築家が設計した建築に関しては、「デザインが使いにくい」「建設費がかかる」「維持管理が大変だ」という批判が相次いでいるのは事実である。建築に対する批判の目が、今まで以上に厳しくなっていることを実感させられる炎上騒動であった。
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