4人死傷の陸自“暴発事故”が6月開催の「富士総合火力演習」に与える深刻な影響… 専門家は「不具合が見つかれば全ての10式戦車を検査する可能性」を指摘
第1回【「自衛隊員3人死亡」の悪夢…最新鋭の“安全設計”を誇る陸自「10式戦車」はなぜ暴発事故を起こしたか 真相究明のカギを握る“3文字”の安全装置とは】からの続き──。今年の富士総合火力演習は6月7日に静岡県の東富士演習場で実施される予定だ。見学希望者が多いことでも知られ、当日はYouTubeでライブ配信が行われる予定になっている。(全2回の第2回)
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軍事ジャーナリストは「富士総合火力演習は『国内最大の実弾射撃演習』と位置づけられています。その原点を辿ると、静岡県にある陸上自衛隊富士学校に行き着きます」と言う。
「富士学校は陸上自衛隊の幹部自衛官、つまり将来のエリートを育てるための教育機関です。富士総合火力演習は、この富士学校の生徒に火力戦闘の実情を認識させるという目的で1961年から始まりました。さらに66年からは一般に公開されたほか、諸外国に日本の軍事プレゼンスを示すという意味合いもあるため、在日米軍や周辺各国の駐在武官も招待されます。ちなみにコロナ禍以降、一般公開は行われていません」
ところが4月21日、大分県の「日出生台(ひじゅうだい)演習場」で西部方面戦車隊の10式戦車が実弾射撃訓練を実施していたところ、1両の戦車内部で爆発が発生。隊員3人が死亡し、1人が重傷を負った。事故直後、現場からは「砲塔内で砲弾が破裂した」と報告があったという。
原因調査は始まったばかりだが、この深刻な事故が富士総合火力演習に影響を与える可能性があるという。
「原因が究明されるまで戦車の訓練は中止となる可能性があります。もし戦車の不具合が判明したとなれば、全ての10式戦車と同系列の砲弾を使用する90式戦車を検査する必要が生じるかもしれません」(軍事ジャーナリスト)
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