4人死傷の陸自“暴発事故”が6月開催の「富士総合火力演習」に与える深刻な影響… 専門家は「不具合が見つかれば全ての10式戦車を検査する可能性」を指摘
自衛隊の体面
「何よりも戦車隊員の練度が下がることが懸念されます。年度始めの今は、基本的訓練を実施して、練度を維持向上させる基礎をしっかり身につける時期です。この時期を無駄にするのは訓練スケジュールからすると大変辛いはずです。他に心配なのが富士総合火力演習に戦車が参加できない可能性です。この演習は訓練という目的だけでなく、自衛隊の実力を世界各国の軍事関係者に見てもらうという狙いもあります。戦車内部での爆発が前代未聞の事故だったことは言うまでもありません。やはり自衛隊としては体面が傷ついたという面も否定できないでしょう」(軍事ジャーナリスト)
10式戦車の安全設計は完璧だったはずなのに、なぜ悲惨な事故は発生したのか。専門家は「閉鎖機」に注目する。
第1回【「自衛隊員3人死亡」の悪夢…最新鋭の“安全設計”を誇る陸自「10式戦車」はなぜ暴発事故を起こしたか 真相究明のカギを握る“3文字”の安全装置とは】では、爆発で人的被害が発生した以上、安全装置が働いていなかった可能性について詳細に報じている──。
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