『埼玉愛犬家連続殺人』犯人の娘が明かす「その後の人生」 彼氏に「人間は一度罪を犯したら、立ち直れない」と
「やっぱり隠さなきゃいけない」
B子は風間の母親と一緒に、東京郊外の風間の妹の家に身を寄せた。
「高校生の時、お付き合いを始めた方に、母の話をしたことがあります。すると、『人間は一度罪を犯したら、立ち直れないんだ』って言われた。私も事件のことをよく知っているわけでもなく、だから、その人が信じてくれるわけもないんだけど、受け入れてはもらえないんだなあって感じました。だからもうそれからは、仲の良い友達にも話せませんでした。高校を卒業して、福祉系の専門学校に進んだんです。この人なら分かってくれるかもしれないって人がいて、母のことを話しました。その人は自分の父親に話して、母が主犯格だ、って言われたらしくて、違うよっていくら説明しても分かってもらえなかった。やっぱり隠さなきゃいけないって、強く思いました」
B子はたまたま、Xの手記が載った週刊誌を目にしたこともあった。そこには、風間が演歌を口ずさみながら遺体を切り刻んでいた、と書かれていた。これだから、周りの誰も事件のことを教えてくれないのだ、と心を閉ざした。
「人も殺してないのに、何で死刑判決出んの?」
2001年、浦和地裁で関根と風間に、殺人と死体損壊遺棄で死刑判決が下った。05年には、東京高裁で控訴棄却となり死刑判決が踏襲された。
専門学校を卒業して、介護の道に進んだB子は、事件のことを自ら調べ始めた。
「博子さんは無実だと思います」
「人も殺してないのに、何で死刑判決出んの?」
公判記録をたぐっていて、証人として出廷したXが、そう発言しているのに出くわした。Xの供述により、風間博子は殺人罪で起訴されたのだが、その本人が後の裁判では否定しているのだ。B子の心の扉が開いた。風間が演歌を歌いながら遺体を解体したというのも、事実ではないとXは法廷で明かしていた。
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