「最近は“ボンドロシール”もタイミング次第で買えます」 意外にも雑貨店が「シールブーム」の終焉を“歓迎”する理由
ブームの終焉は「歓迎」
いよいよ今年でブームは終焉するのか。前出の雑貨店とは別の販売店の店主は、「ブームが終わって正常な状態に戻ってほしい」と、ブームの終焉を歓迎している。その理由としてあらゆる販売店が挙げるのが、「シールは薄利多売で、1枚売ってもほとんど利益が残らない」という点である。
「シールはあくまでも脇役であり、ブームの前はほかの雑貨を買いに来た人が“ついでにシールも”と買っていくようなものでした。薄利多売の商品であるにも関わらず、問屋に頼んでも大量に入荷するようなものではないうえ、とにかく売っても利益が小さいんですよ。だから、ブームが起こっても利益は出ませんし、手間のほうがかかりました。
警備に人員を割いたり、列整理に店員を充てたりすると、赤字か、もしくはほぼ儲けがありません。お客さんからは『いつ入荷するのか!』と、延々と電話口で怒鳴られることもあり、店頭で店員が『シールを出せ!』と罵倒されることもありました。店側もブームで疲弊していたのは事実で、早く子供の遊びに戻ってくれるとありがたいです」
ブームの真っ只中、店主のもとには「儲かっているんだろ」「羨ましい」と、他業者からのやっかみととれる中傷があったという。しかし、「ほとんど儲かっていない」というのが実態のようだし、実際に他の販売店からも同様の意見が聞かれた。トレーディングカードも薄利多売の商品であり、ブームになればなるほど販売店が疲弊してしまうのはシールと同じであった。
消費者はレアものを入手できれば、フリマサイトで転売しただけで儲かってしまうわけで、宝くじにでも当たった気分になるのかもしれない。しかし、販売店側にとってはまったくありがたいことではないだろう。次は何がブームになるのかは不明だが、同じような騒動が起きないことを祈りたい。そして、可能な限りフリマサイトには対策を求めたいと思うが、難しいのだろうか。



